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2023秋、シーズン初戦エントリーの悩み。その2 横浜マラソンとRUN for KIDS


こんにちは、高齢者サブスリーをめざす山崎です!

長野マラソンまであと4日を切りました。やはりオーバーユースによるアキレス腱付着部炎は一朝一夕にはよくなりません。痛みもまた楽し?と気持ちを切り替えて走るしかなさそうです。昔書きとめた言葉がみにしみます。

「まずは故障をしない。速くなることを考えるよりも、故障しないことを意識するほうが先決です。」川内優輝選手を教えた津田 誠一 (学習院大学陸上競技部元監督) さん。

さて前回の続きです。サブスリーを目指すランナーは10月末のシーズン初戦にどのマラソンレースを選ぶか。陸連公認を取らない横浜マラソンは、サブスリー狙いのガチ・ランナーはパスでしょう。一度は首都高を走ってみたいというファン・ランナーもいらっしゃるかもしれません。でも一度走ると路面の傾斜がきつく、一般応援者のいないコースが10キロ以上続く状況はもう十分かな。東京マラソンと同じような高額な参加料なのだから、できれば街中を走りたい。応援の途切れない東京マラソンみたいなコースを走りたい・・・


サロマ湖100kが教えてくれたこと

しかし、今年もエントリーしました。横浜が地元というのもあります。ただ一番の理由は、自分が変わった大会だから。55歳のときに、生涯の思い出としてサロマ湖100キロマラソンに出場。それまでも週末は走って、年1回程度マラソンには出ていました。50歳を超えてからは4時間切れないことが増えました。ただし100キロは初めて、70キロ過ぎでやめようかと思うほどつらくなりました。そのとき脳裏に浮かんだのが小児病院で診療していた慢性疾患のこども達でした。

RUN for KIDSプロジェクト

あの子達や、家族の超えてきたつらさに比べればこんな走るつらさなんていっときの辛抱。そんな思いがわいてきて完走できました。走り終わってしばらく経つと、ただ走るだけでなく誰かの役に立ちたいという思いがわいてきたのです。勤めていた小児病院でRUN for KIDSというプロジェクトを立ち上げました。しかし具体的な目標がありません。2014年当時、開催が決まった横浜マラソンを知って、最初の目標を決めました。横浜マラソンに小児病院を応援するチャリティーを組み入れてもらおう。

2018 横浜マラソン

還暦サブスリーへの助走

実績もないのに組み入れてもらう事は難しい。まずは職場の有志を第1回の横浜マラソンに誘い、応援団も集い、勝手連的に盛り上がりました。そんな活動がメディアにも取り上げられ、第2回のあと横浜マラソン大会事務局が小児病院まで足を運んでくださりました。そういう流れの中で僕自身もどんどん走ることが増え、思いがけず記録ものびました。第3回からチャリティー枠に小児病院を入れていただきました。横浜マラソンではRUN for KIDSのシャツを着た見ず知らずのランナーが声をかけてくださいます。応援に押され、60歳で3時間5分まで記録が伸びました。そして1ヶ月後の湘南国際・さいたま国際で連続還暦サブスリー!

市民ランナーを支えるストーリー

ひとがマラソンを走り出す理由は様々でしょう。年を取ってからでも、継続すればそれなりに速くなると思います。でも故障も増えます。とりわけ高齢者といわれる年齢になると故障と病気で走れなくなりそうです。そんな時、自分を支えるストーリーが欲しくなる。誰かと、社会と、つながるようなストーリー。横浜マラソンとRUN for KIDSはそんな僕を変えた、僕を支えるストーリーなのでしょう。


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