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商人・石田梅岩

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まことの商人とは先も立ち
我も立つことを思うなり。
 
まぎれ者は人を騙してその場をすます。

これを一列に言うべきにあらず。
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石田梅岩という江戸時代に
 
「商道(しょうどう)」
 
について教えを広めた方の言葉です。
 
マーケティングを学んでると、ついつい
アメリカ発祥の手法をメインに学ぶ機会が
多くなります。
 
ピーター・ドラッカーや
フィリップ・コトラー、といった
マーケティングを研究した学者も
海外の方ばかりですしね笑
 
ですが、
 
日本にも古くから「商いの道」という
考え方がありました。
 
「近江商人」の「三方良し」という
思想は良く知られてますよね。
 
「三方良し」と言うのは
商売は、

「売り手良し」
「買い手良し」
「世間良し」
 
の三者ともに良いことが真の商いである、
という近江地方(今の滋賀県)の商人の
教えですよね。
 
その流れを汲んで、江戸に出た商人たちが
江戸商人となり、当時の世界でも類まれな
大都市「江戸」を作り上げていったんです。
 
江戸の町って、当時訪れた外国人も皆が
驚くぐらいに華やかで、しかも整然とした
町だったそうです。
 
「江戸八百八町」とも呼ばれてて
世界最大級の大都市だったんですよね。
 
人口も百万人を超えてたそうですが、
やはりそこでは「商い」も盛んに
行われてたそうです。
 
江戸時代の商人と言えば僕の世代では
「水戸黄門」なんかで出てくる、
 
「越後屋、お主も悪よのぉ~」
 
みたいな感じで強欲なイメージを
持ってる方も多い気がします。
(僕だけですかね?笑)
 
ですが、
 
先も言ったように石田梅岩などの優れた
思想家が教えを広めたり、商人自体も
質素倹約を旨(むね)とし、常に
「清廉潔白」であらんとしていたそうです。
 
「お天道様(てんとうさま)が見てるよ」
「天知る、地知る、己知る」 
 
ということを言っていたように
日本人というのは常に「陰徳」を是(ぜ)
とする民族です。
 
要は、他人さまが見てるところではなくて
自分一人でいる時にこそ良いことをしなさい
ということですよね。
 
そういう思想があったからこそ日本の企業は
何百年も続くような「老舗企業」が
数多く存在するワケです。
 
ただ、第二次世界大戦の敗戦の後処理に
よって、残念ながら多くの財閥が解体されて
しまいました。
 
その影響で「商道(しょうどう)」という
流れの多くは途切れてしまいます。
 
そんな中、その流れを後世につなげた
一人の伝説の経営者がいました。
 
それが、
 
「松下幸之助さん」
 
なんですよね。


僕のコミュニティでお伝えしてることは
海外で「体系化」された知識やスキル、
といったことが多いんですが、
 
その根底には、日本人が古来より
大切にしてきた思想をベースに
お伝えしているつもりです。
 
 
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まことの商人とは先も立ち
我も立つことを思うなり。
 
まぎれ者は人を騙してその場をすます。

これを一列に言うべきにあらず。
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それでは今日はこの辺で、
ありがとうございます。
 

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