備えあれば憂いなし、人の本質を学ぶ

以前の台風で、幸いにも大きな被害はなかったものの避難勧告を受けたわたしは、人生で初めて避難所で一夜を過ごした。

用意してあった防災グッズは決して完璧とは言えず、計り知れないほどの恐怖を感じながら、自分の準備の甘さにドン引きしつつ、半べそかきながら緊急で出来る限りの用意をした。

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そのときの体験から、防災グッズの備えの大切さを身をもって感じ、今更感が否めないけれど改めて防災グッズと向き合い、足りていなかったものを買って準備していた。

と言っても、月に一回備蓄品チェック！とかはどうしても忘れがちで、まめに管理できるタイプではないから
食品はローリングストック方式とやらを取り入れ
・いつもより多めにストックを置いておく
・日持ちする缶詰、乾物は常に置いておく
といった初歩的なことを行っていた。

その他の備品、ティッシュとかトイレットペーパーとかも、在庫が切れないように一定量はキープしつつ、使ったら買い足す、みたいなやり方でなんとなく成立していた、

のだが・・・！

普段は絶対に切らさないお米が減ってきたとき、もう買わないとと思っていたところでスーパーからお米が消えた…！

しかもそれに伴い、麺類や粉物類も無くなっていたのだ…！もう、大パニック、、、

ローリングストック方式で安心してしまっていた。まさか、主食とは…。

米不足はすぐに解消されスーパーには普通に陳列され無事に手に入れることが出来たけれど、ストックを持たないことが、いざというときにこんなにも困るものだと、また、体感してしまった。

紙類もそう。紙不足のデマから一足遅くドラッグストアに行ったためにティッシュもトイレットペーパーも商品棚から消え去っていた。

マスクも、普通に足りなくてほしいだけなのに…本当にどこにも売っていない。買えない買えないばっかりで困っている中、自分本意な買い占めや、人の心につけ込んだ高額転売のニュースが目に入る。

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ピンチの時に、人の本質が分かる。

自分が良ければ全て良しという、周りの人の気持ちなんてこれっぽっちも考えてないような人間が負の連鎖を起こす。

一方で、何軒もドラッグストアに足を運んでようやく買えたトイレットペーパーを、お店に居合わせた買えずに困っていた他人にも分けてあげた（！）という、心温まるニュースを知った。

この天と地の差よ、いかに……。

人の優しさがこんなにも温かいものなのだと知って、ほっこりした。辛く厳しい現状の話題が飛び交う今、こんな時だからこそ！、周りに気を配れる人でありたいと強く思っている。

残念な人たちの残念なニュースが溢れかえる中で、偶然出会えた優しいエピソード。人としてとても大切なことを学んだ。

と、同時に
事前準備を怠らず防災に備える大切さを
またしても…ひしひしと学んでいるところである。