春が来た
宮本 真理 作 260×260mm
“Arrival of Spring” by Mari Miyamoto
春にフワフワとぶもの…といえば、タンポポの綿毛を思い出す人も多いでしょう。黄色い花は春らしい色彩ですし、白い綿毛が中に舞う綿毛は、春の生命力を感じさせてくれます。
この作品では、白い綿毛と冴えた水色の空の色の対比がとても綺麗です。綿毛を1つ1つ描くのは大変だったと思いますが、宮本さんは丁寧に空を切り抜き、たくさんの綿毛を空に飛ばしました。写真ではわかりにくいのですが、綿毛の一部分にわずかに絵の具で色を入れてあります。それによってかえって先端の白い部分が目立つのです。
全体のレイアウトを円形にしたために、遠近法を使っていなくても、綿毛の様子覗き見ているような雰囲気が出ました。春の心のはずみを表現している、楽しげな作品です。
(「ふわふわ」出展作品 2023.3.22~4.8 於:剪画アート&スペース http://bit.ly/hc8WTq)
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