【迷惑メール対策】メールフィルター解説【au編】
前回のdocomo編に続き、au(au.com/ezweb.ne.jp)が設けているメールフィルターの詳細とフィルターに該当しないためのワンポイントアドバイスを記事にしました。
au宛のメールが届いていないときなど、メールフィルターの規制対象となっていないか参考いただければと思います。
各メールフィルター優先順位
各フィルターはユーザー側で組み合わせて設定することができます。
以下の優先順位でフィルターが反映されるため、ウイルスメール規制に該当したメール以外は、送信元のメールアドレスを受信リスト設定(必ず受信 ✔)してもらえれば基本的にはメールが届くものと考えられます。
【ウイルスメール規制】※auスマートフォンのみ対応
Vade Japan株式会社のウイルスパターン情報に基づき、添付ファイルがウイルスに感染している送受信メールをメールサーバで規制する設定です。
※受信リストで「必ず受信」にチェックが入っているメールアドレスからのメールであってもウイルスを検知すると規制されます
▼au「ウイルスメール規制」参考ページ
【指定受信リスト設定】
指定したアドレスからのメールを受信できるよう設定します。ドメイン一致、メールアドレス完全一致、メールアドレス部分一致の3種類から選択し、受信指定することができます。
▼au「指定受信リスト設定」参考ページ
◆ワンポイント
受信拒否設定に該当してメールが届かない場合、基本的には受信許可リストを登録していただくことによりメールが届くようになるものと考えております。
そのため、ユーザー様にFromヘッダのメールアドレスと完全一致するメールアドレスを受信許可登録してもらいましょう。
※ただし、なりすまし規制、拒否リスト設定の方が優先順位が高く受信することができません。
「必ず受信」にチェックを入れるとなりすまし規制・拒否リスト設定に関わらず受信することができます。
【なりすまし規制】
送信元のアドレスを偽って送られてくるなりすましメールを受信しないようにする設定です。(高)(中)(低)の3つのレベルを選択することができます。
※スマートフォンでは(高)(低)のみ選択可
◆ワンポイント
SPFレコードを公開していない場合や、SPFレコードに登録されていないIPアドレスからメールを送信した場合は、「なりすましメール」と判定され受信拒否される可能性があります。
そのため、配信に利用するエンベロープFromアドレスドメイン及びFromアドレスドメインには、SPFレコードの登録を推奨いたします。
参考:SPFレコードの記述方法 SPFチェックツール
なりすまし規制設定した上で、メーリングリストや転送メールを受信したい場合は、転送元のアドレスを個別に指定受信リストに登録いただくことで受信できるようになります。
【指定拒否リスト設定】
指定したアドレスからのメールを受信しないよう設定します。メールアドレス完全一致、メールアドレス部分一致、ドメイン一致の3種類から選択し、受信拒否指定することができます。
▼au「指定拒否リスト設定」参考ページ
◆ワンポイント
ユーザーがドメイン部に「com」がつくメールを拒否設定していた場合、「xxx@sample.com」や「xxx@company.co.jp」など部分一致したメールが拒否されるので、意図しないメールまで拒否されている場合があります。
ユーザーには念のため、拒否リストに登録していないか確認してもらいましょう。
【アドレス帳受信設定】
auが提供するサービス「データお預かり」のサーバーに保存されたアドレスからのメールを受信します。
※お子様やご年配の方向けの受信設定のようですので詳細は省略します
▼au「アドレス帳受信設定」参考ページ
【URLリンク/HTML規制】
URLが含まれるメールやHTMLメールを受信しないように設定出来ます。
▼au「URLリンク/HTML規制」参考ページ
◆ワンポイント
ユーザーが「URLリンク規制」を設定していると、本文にURLが含まれたメールが受信できない場合があります。会員登録の際など一時的に規制を解除いただくなどしてもらいましょう。
「HTML規制」を設定すると、メルマガなどでHTML形式の記述が含まれると、それらのメールが受信できない場合があります。この場合、受信リストに登録していただくことでメールが届くようになると考えられます。
【携帯/PHS以外のメール拒否設定】
他社携帯電話・PHS等からのメールを受信または拒否するよう一括設定できます。
ユーザーが「インターネットからの受信」のチェックを外していた場合、メルマガ等がインターネット経由のメールは受信拒否されます。
▼au「一括指定受信設定」参考サイト
【迷惑メールおまかせ規制】
Vade Japan株式会社の判定情報に基づき、以下のカテゴリに分類される迷惑メールの特徴から、ユーザーに送信された全てのメールの件名・本文などの情報を参照し、迷惑メールの特徴と合致するメールをブロックします。
◆ワンポイント
迷惑メールおまかせ規制によりブロックされたメールを今後受信したい場合、「受信リストに登録する」または「受信リストに登録/アドレス帳受信設定をする」にて受信したいメールアドレス(またはドメイン部)を登録していただくことで、受信することができるようになります。
【オススメ設定】
auが推奨する設定内容を簡単に設定することができる方法です。オススメ設定にすると、「なりすまし規制(高)」が適用され、送信元のアドレスを偽って送られてくるなりすましメールを受信しないようにします。
◆ワンポイント
なりすまし規制のセキュリティが高い設定となりますので、配信に利用するエンベロープFromアドレスドメイン、及びFromアドレスドメインにはSPFレコードの登録を行っていただくことを推奨いたします。
まとめ
受信側の各メールフィルターに該当してメールが届かない場合、auのフィルター優先順位を見ると、送信元メールアドレスを受信許可リスト(必ず受信 ✔ )に登録していただくことで基本的にはメールが届くようになります。
各フィルターが定義している受信拒否対象となるメール送信を行っていた場合は、迷惑メール業者だと判定されたり受信ブロック等の規制を受ける可能性があります。
そのため、文中に記載しました参考ページの内容を元に、メール本文の内容やメールサーバの設定など運用面を見直すことも重要なポイントとなります。
次回はSoftBankのメールフィルターについて紹介していきます。
追記(2023/1/12)SoftBankのメールフィルター紹介公開
受信ユーザー様側で確認・対応(受信許可)してもらうときのnoteはコチラ🔽
センドマジックの製品サイトはコチラ
YouTubeチャンネルもやっています!センドマジックチャンネル