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SMTP応答コード【iCloud系編】

前回までのnoteでは、携帯キャリア【docomoauSoftBank】、GmailYahoo!メールのエラーコードとエラー理由を紹介しました。
今回のnoteではiCloud、mac系(Apple)のメールのエラーコードについてエラー理由を解説します。


iCloud

【エラーコード550】

①存在しない宛先にメール送信を行った

・エラーメッセージ
550 5.1.1 <xxx@icloud.com>: user does not exist
550 5.1.1 unknown or illegal alias: xxx@icloud.com

存在しない宛先にメール送信すると550エラーが発生します。
存在しない宛先を多く含む配信を行うと、ブロッキングの原因となり配信遅延等の問題を引き起こす可能性があります。
対策:存在しない宛先であることを示すエラーになるので、上記エラーメッセージを返却された宛先を配信リストから除外してください。


② 送信IPアドレスがブラックリストに登録されている

・proofpointに登録されている場合のエラーメッセージ
550 5.7.0 Blocked- see https://support.proofpoint.com/dnsbl-lookup.cgi?ip=x.x.x.x
・Spamhausに登録されている場合のエラーメッセージ
550 5.7.1 Mail from IP x.x.x.x was rejected due to listing in Spamhaus XXX. For details please see http://www.spamhaus.org/query/bl?ip=x.x.x.x

ブラックリストに登録されているIPアドレスから送信したメールは全てエラーになります。特定のIPアドレスから配信したメールが全てエラーになっている場合はブラックリストに登録されている可能性が高いため、以下のサイトでIPアドレスが登録されていないか確認してください。

■ブラックリスト
proofpoint ・Spamhaus

※上記は、Appleが参照していると弊社で確認がとれたものを掲載

対策:送信IPアドレスがブラックリストに登録されていた場合は、解除申請を行ってください。またブラックリストに登録された根本的な原因を解決するためにiCloudが公開しているベストプラクティスに違反していないかチェックいただき、違反項目があれば見直しを行ってください。


【エラーコード552】

・宛先ユーザ側のメールボックスフル
・エラーメッセージ:552 5.2.2 <xxxx@icloud.com>: user is overquota

宛先ユーザのメールボックスフルによってメールを送信することができません。
対策:宛先ユーザーへ連絡し不要なメールを削除して容量を空けていただくように案内してください。


【エラーコード554】

・メールヘッダや本文などがiCloudのポリシーに違反している
・エラーメッセージ:554 5.7.1 [CS01] Message rejected due to local policy. Please visit https://support.apple.com/en-us/HT204137

本エラーは、メールコンテンツの内容がiCloudのポリシーに違反している場合に発生いたします。過去には、以下の内容が原因で本エラーが発生していた事例がございます。
・件名とFromヘッダの文字列の組み合わせがiCloudのポリシーに違反。
・本文に含まれるURLがiCloudのポリシーに違反。
対策:iCloudのベストプラクティスに違反していないか、配信しているメールコンテンツの内容に問題がないかをご確認いただき、違反箇所があるようであれば修正を行ってください。
もし、配信している内容に問題がなくiCloud側の誤検知と考えられる場合には、iCloudに直接お問い合わせいただくことにより問題が解消された事例があります。


【エラーコード450】

・存在しないエンベロープFromドメインを利用してメール配信している
・エラーメッセージ:450 4.1.8 <xxx@xxx.xx.xx>: Sender address rejected: Domain not found

配信に利用しているエンベロープFromメールアドレスのドメインに、MXレコードとAレコードのいずれも登録されていない場合、宛先の存在有無に関わらず本エラーとなりメールを送信することができません。
対策:エンベロープFromメールアドレスに対してDNS上でMXレコードかAレコードを登録してください。


本記事は、2023年8月時点での情報です。
変更があった場合は、追記修正いたします。

iCloud メールの postmaster 情報はこちら

次のnoteではMicrosoft系でのエラーコードを紹介予定です。
SMTP応答コードTOPはこちらから(各メールサービスのリンクをまとめています)


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