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梅雨の大爆発:涙活おすすめ映画『スーパーノヴァ』

こんにちはMです。


「M」という文字から思いつく企業といえば……そう、マクドナルドです!
日本マクドナルドが今年で50周年を迎えたようで、最近特別記念パッケージが出ていることご存知ですか?

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この限定パッケージに描かれているレトロで超キュートなイラストは<スピーディー>といって、マクドナルド初期のオリジナルキャラクターなのですが、知らない人の方が多いみたいですね。樂舎の社員としては、パッケージが出るというニュースを見た時点で大興奮、手元にやって来た時には「ようやく会えた…!」という感動を覚えました。


というのも、弊社では以前にマクドナルドの創業者、レイ・クロックの人生逆転劇を描いた映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を宣伝していたから!!!

ジャンクフード大好きな私ですが、マクドナルドの創業についてはこの映画を観て初めて知りました。なんと、マクドナルドの“真の創業者”はレイ・クロックではなく、他にいたのです。レイ・クロックはその創業者から会社を奪い大企業へと成長させたのですが、このスピーディーくんの生みの親は紛れもなくその元の創業者……


だからもうスピーディーくんが日本マクドナルドの50周年を祝っていること自体、なかなか胸をえぐられる事柄なのですが、それでもやっぱり可愛いです。映画公開時期にグッズ化したかったけど叶わなかった想いが、ようやく私の手の中に。


ぜひスピーディーくんパッケージのマクドナルドをテイクアウトして、自宅で『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』をご鑑賞ください。NetflixやHuluにて配信されているようです。きっと元創業者である心優しい兄弟に肩入れして、ハンバーガーを床に叩きつけたくなるはず…(笑)




さて、前置きに熱が入ってしまいましたが、ここからが本題です。


2021年も半分が終わり、今日から7月。
そして新作が1本公開となりました。


映画のタイトルは『スーパーノヴァ』
英国を代表する紳士俳優であるコリン・ファースと、米国を代表する紳士俳優であるスタンリー・トゥッチというW紳士俳優共演の、泣ける大人の映画です。

スーパーノヴァ_ポスター_small

ちょっと『ブローク・バック・マウンテン』を彷彿とさせるポスターじゃないですか?ゲイカップルのお話かな?と予感させるポスターですよね。出演者も主役も映画の内容も一見で良く分かるデザインだなと思うのですが、2人の顔は横向きなので、ちらっと見ただけでは誰なのかよく分からないという懸念もあるんですよね。


しかしこれが功を奏したのか、映画公開の情報解禁をした時ちょっとだけネットがザワついたんです。スタンリーがある方と間違えられたんです……


スキンヘッドとメガネの俳優といえば…?


そしてコリン・ファースから連想する俳優といえば…?


映画好きの方ならもうお察しでしょう。


正解は『キングスマン』のマーリン役でおなじみのマーク・ストロング!!!


確かに、似てるんですよね~。


“あの『キングスマン』での名コンビがゲイカップル役で出演⁉”

と勘違いをしてくださった方のおかげで、大作映画の人気にあやかることができました(笑)
顔がはっきり認識できないポスターの利点です。

本当にありがとうございま~す!


という変な跳ね方をした本作ではありますが、予告編を見てみたら一転、まったく『キングスマン』のような映画ではないんです(もちろんですが)。

家族・友人に恵まれ、ユーモアと文化を愛し、最高の人生を紡いできたサム(コリン・ファース)とタスカ―(スタンリー・トゥッチ)の2人。ところが、タスカーが患う病によって彼らが紡いできた大切な物語は、思わぬ展開へと書き換えられてしまう。予定より早く訪れてしまった最終章を、2人はどうやって描いていくのか――、というのが本作のストーリー。


映像を解禁した時、Twitterには「予告を見ただけで泣いてしまう」「悲しい映画のようで映画館行くの躊躇してしまう」という声がちらほら見かけられました。


もちろん“感動作”という売りなのでその感想はありがたや~と思うのですが、映画館に見に行かないのはもったいない!この機会に思いっきり”涙活”すべきです。これまでだったら泣き顔で映画館を後にするのは少々恥ずかしいですが、マスクで顔半分隠れるので全然大丈夫です、無問題です。


主人公が老いたゲイのカップルでありながら、本作は彼らがゲイであることは重要ではありません。これは男女だって女女だってセクシャリティ関係なく誰にでも当てはまる愛の物語。


一生を添い遂げようと誓い合っていたパートナーとの別れが近くなったとき――、自分ならどうするのか、相手を“愛する”ということはどういうことなのか、死に直面した時どんな行動をとるのか、いろいろと考えたくなる素敵な映画です。


そして、タイトルの<スーパーノヴァ>とは、星がその一生を終える時に起こす大爆発のこと


まさに最後に煌めく一瞬を迎えようとしているタスカーのことでもあり、2人の愛のエンディングも意味しています。


長年連れ添ったカップルに唐突に訪れた終焉、果たして2人が選んだ結末とは―――?生きて、笑い、愛し合うことの素晴らしさを、自然豊かで美しいイギリス湖水地方の情景と、2人の名優の確かな演技で伝えてくれます。


監督・脚本を務めたのは、本作が2作目の新星ハリー・マックイーン。まだ30代の新星監督ですが、大ベテラン監督が撮った映画かと勘違いしてしまうようなさりげない演出が光ります。


注目してほしいのは、サムとタスカーが共に過ごした長い時間を想像させる手法。回想シーンを一度も挟むことなく、現在の姿をじっくりと映すだけで、観客にしっかりと想像させる構成力がすごい。もちろんコリンとスタンリーという名優の演技力あっての表現方法でもありますが、説明を極限まで省いたセリフと状況だけで語らせる潔い脚本を書ける30代の若手監督は他にいないのではないかと思います。


説明過多な映像作品が量産される今日この頃、物語に登場する小さなヒントから観客をおのずと悟らせる、まさに大人の映画です。


私の本作のおすすめ鑑賞法は、夜の回を狙って見に行くこと。映画を観終わって見上げる星空はいつもよりも数倍美しく見えるはず。普段空を見上げていないなぁという方も大勢いらっしゃると思うので、ぜひ映画を観た後にはちらっとでも空の星を気にしてみてください。きっと映画にも星空にも癒されることでしょう。(まだ梅雨が続いているので、さらに晴れの日を狙ったほうがいいですね…)


ということで、今回は新作映画のご紹介でした!
長文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

さて、この夏はどんな映画を観ようかな。

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