まさかの「訪問診療」と介護ベッド

母は再び、腰と背中が痛くてベッドに起き上がることすらできないと言い出しました。立ち上がれないどころの騒ぎじゃなくなり、打つ手なし状態。

区の「地域包括支援センター」に電話をし、紹介してもらった区の「在宅医療相談窓口」に相談し、整形外科で往診をしている病院はないか探してもらいました。

かなり連絡を待ったものの結局は、大腿骨頸部骨折の手術をした病院での検査結果を見てからではないと往診はできないとの回答。当然といえば当然のことかもしれませんよね…。

母本人が中学の時の同級生の娘さんが整形外科に嫁いだはずだと言い出して、その方に電話を。そうしたら、その方の家の近所に「訪問診療」をやっている病院があると紹介していただき、早速コンタクトをとってみました。

夕方、院長先生が出先からお電話をくださいました。「訪問診療」は一度きりの単発診療ではなく、定期的に訪問するスタイルだけれどそれでもいいか?という確認でした。藁にもすがる思いでお願いしました。

ちょっと病院と距離があるので本来は実家のある区までは往診していないけれど、母の友だちの紹介があるので特別に来ていただけるということに。本当にありがたかったです。

もうその日は夕方だったので翌日改めて連絡を取り、痛みがひどいようなのでなんとか院長先生が時間を作って家に来てくださるということになりました。

骨折とかがないなら痛みをかばいながら歩く練習をしていたことによる筋肉や神経の痛みだということで、痛み止めの注射を打ってもらい、多少痛みは和らいだようでした。

本当にいい先生で安心しました。母も久しぶりに、ホッとして笑顔になった感じがしました。もっとも痛みは相変わらずで…。

昨日夫がたまたま仕事が休めたので、区の「地域包括支援センター」に介護保険申請の手続きに一緒に行ってもらいました。その時、先生に言われた通り介護ベッドもお願いし、今日届くように手配してもらいました。

昨日の夜に先生の病院まで今後の相談や費用などの説明を聞きに行きましたが、母から何度も着信が…。激痛が走ってどうにもならないので、すぐに来てほしいとのこと。

私たちはタクシーを飛ばして実家へ。一人でいる不安と甘えも半分あると思いますが、仕事で離れている時に電話をもらっても私たちもどうにもできないし、これからしばらくどうしたものかと途方に暮れました。

先生が連日にもかかわらず昨日も来てくれて、本当に申し訳ない感じでした。すっかりわがままになってしまって…。もはや、私の知っている母の姿はそこにはありません。

今日の午前中介護ベッドが運ばれるとのことで、敷きパッドに母を乗せて、なんとか寝たままリビングに移動させました。

介護ベッドの設置はスムーズにいきましたが、またまたトラブル。マットレスのサイズを業者さんが間違えて発注…。問い合わせしてもらって、今日中にピッタリなサイズが届き事なきを得ました。

今日もまた激痛が走るとのことで病院に電話をしたところ、坐薬でとりあえず様子をみるように言われました。病院の看護師さんもいい方ばかりで、母と直接電話をして励ましてくれたり…。手がかかる患者で本当に申し訳ありません。

来週から仕事で離れている間のことがとにかく気がかりだし、ヘルパーさんをどうしたらいいかその看護師さんに相談したところ、病院から区の「包括支援センター」に連絡してくれて、とりあえず「包括支援センター」の方が急遽家に来て、もろもろ相談に乗ってもらえることになりました。

ありがたいことに「包括支援センター」のセンター長の方が来てくださいました。オムツはこのタイプがいいとかレクチャーしてくださったり、母を介護ベッドに戻すのも手伝っていただいたり。もう感謝しかありません。

でも現在の母の様子を見て、家族だけで世話をするのはおそらく無理と判断したのか「入院できれば一番いいんでしょうね」と。これまでの経緯を説明して、骨折もないから入院は難しいと言われたことを伝えると、短期で入院させてもらえる施設があると教えてくれました。

費用はもちろんかなりかかりますが、ここ数日夫と二人で奮闘してきたものの限界が見えているのは間違いないので、なんとか空いている所を見つけてみるというありがたいお言葉。来週早々に今後の動きが決まると思われます。

もし入院となると、せっかくお世話になろうとしていた「訪問診療」の病院の手からは離れることになり、それはそれで騒がせただけで申し訳なく…。いろいろ複雑な思いが交錯します。

ここ数日で、いったいどれだけの方にお世話になったか本当に分かりません。ああ、やっぱり人は一人では生きていけないと実感したし、皆さまの優しさに救われたし、感謝感謝です。

クタクタの満身創痍ではありますが、こうしてnoteに吐き出せて少し凹んだ気持ちを発散できているような気がします。読んでいただいている皆さまにも感謝。いつもありがとうございます。

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