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ドラマ「リエゾン~こどものこころの診療所~」は学べることが沢山あります

今クール私にとってはかなり面白いドラマが目白押しなので、録画したのを観るのに追われています(笑)。少しずつ色んなドラマの感想をnoteで書いていけたらと思っています。

中でも勉強になるというか、色々考えさせられるのが「リエゾン~こどものこころの診療所~」です。以下公式HPから引用させて頂きましたが「リエゾン精神医学」という言葉が存在することを今回初めて知りました。

リエゾン精神医学とは――医師・臨床心理士などの精神医療の専門家が、他の診療科と、さらに広義には教育・行政・福祉などと連携しながら、ひとつのチームとして総合的な医療サービスを行うこと。

https://www.tv-asahi.co.jp/liaison/

発達障害の子供たち専門のクリニックが舞台なのですが、児童精神科医の先生も研修医も自らが発達障害であるという設定で、発達障害のことを"凸凹(でこぼこ)"と呼ぶ、その言葉のチョイスがさすがだと感じています。

考えたら誰にだって得意・不得意あって、全て完璧にこなせる人間なんていない・・・みんな"凸凹(でこぼこ)"を抱えながら生きているのかもしれませんよね。

私自身仕事上で発達障害の子供たちと接する機会があり、最初にそういう子と出会ったのはもう15年以上前でしょうか。どうやって対処したらいいのか、何冊もその手の本を読んだりしてみた頃がありました。

でも、同じ発達障害を抱えていたとしても一人一人特性が微妙に異なり、こうしたらいいという決め手があるわけではありません。結局のところ一人一人と真摯に向き合うしかないということに気づかされました。

それ以来、その時自分が向き合っている子に相応しいコミュニケーション方法を探りつつ、いい関係性を築き上げていく道を模索しながら今に至るという感じです。ある子とは仲良くやれても、ある子とはギスギスしてしまったり、一筋縄ではいかないことをいつも痛感しています。

だから発達障害を抱えたお子様を持つ親御さんたちの苦悩も少しは理解しているつもりです。

ただ、きちんと病院で検査をして診断を受けたケースもあれば、限りなくグレーのまま検査をしないでいるケースなど各ご家庭によって状況は様々で、我が子の発達障害を決して認めたくないと思う親御さんの気持ちも分からなくはありません。

あるお母さんは「健康に産んであげられなくてごめんね」と自分を責めるケースも。

確かに脳の障害と言われているからそういう言葉になってしまうのかもしれないけれど、例えば学習面においては何の不自由もない子供たちもいるし、正直"障害"という言葉はふさわしくないのでは?とずっと感じています。

もちろん、社会に出て自立するところまでを想像すると、人間関係でのつまづき、仕事を上手くこなせないなど悩みが尽きないことは想像に難くないわけですが、その子に合った道は何かしらあると信じたいです。

ドラマでは多動症で走り出して事故に遭いそうになった女の子や、絵が上手い子なのにお母さんが見ようとすると強硬に拒否してパニックになる男の子、うつ病のお父さんと一緒に暮らしていて学校に行きたいのに行けない女の子など、様々な子供たちが出てきます。

時には児童相談所の人たちと連携しながら、その子にとって最善の選択をしようと奮闘するクリニックの人たち。児童精神科医の先生と研修医の2人は自らが発達障害であるからこそ分かることもある・・・その想いを胸に全力で発達障害の子供たちとその親御さんたちと向き合っていく。

生きづらさを抱えた親子に優しく寄り添うような内容のこのドラマの行く末を、静かに見守りたいと思っています。


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