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朝から涙涙だったけれど、希望も感じられた『ボクらの時代~SHELLY×peco×ぺえ』

今朝の『ボクらの時代』はryuchellの件があってからは初のテレビ出演だったpecoちゃんとSHELLY、ぺえがゲストでした。思いのほか元気そうなpecoちゃんの姿を観ただけで泣けてきました。

ryuchellが27歳の若さで突然亡くなったニュースを見た時の、あの衝撃は今でも忘れられません。

愛する人が「自ら命を絶つ」ということを私自身もずっと昔に経験したことがあるので、pecoちゃんと息子さんのことがまず頭をよぎりました。どうしてもこういうことが起きると「何かしてあげられなかったのか?」とつい自分自身を責めてしまいがちなので…。

昨年ryuchellがカミングアウトをして、pecoちゃんと婚姻関係は解消するけれど「新しい家族の形」を築いていくことを決めたことを知ったとき、驚きはそれほどなかったもののpecoちゃんの気持ちが何より心配でした。

当時はまだ「墓場まで持っていってほしかった」とpecoちゃん自身も口にしていたように、現実を受け入れながらもおそらく100%納得したわけではない部分があったかもしれないと思っていたので。

それでもryuchellの想いに寄り添い、これから先も「家族」として生きていく決心をしたpecoちゃんの人間としての強さに尊敬の念を覚えました。

カミングアウトしてからのryuchellはスッキリした気持ちと葛藤する気持ち…今年に入ってからはまるでジェットコースターのような日々だったとpecoちゃんは言ってました。気持ちの浮き沈みは当然激しいものがあったでしょうね。

pecoちゃんが思うryuchellは、

誰のことも置いていかない優しい人。

自分に対してひどい言葉を投げかけてくる人に対してすら「すっごい嫌なことがあったんだろうねー!」と言えてしまう人。

人の気持ちを考えてあげられる人 。

自分にとってトゲみたいな言葉でも、一回はちゃんと受け入れてあげて絶対に相手を否定しない人。

『ボクらの時代』より

なかなかこんな風に広い心で他人に対して接することは難しいものですよね。自分の心の中がさまざまな誹謗中傷などで傷つけられているにも関わらず…。きっと”天使”みたいな心の持ち主だったんですね。ryuchellは。

人間としてryuchell以上の人に出逢える気がしない

というpecoちゃんの言葉が胸にズシリと響きました。

私の中のryuchellは「ジェンダー平等の実現」に向けた若者世代のリーダー的存在として、常に世の中に何かを発信し続けなければならない責任を背負わされてしまったというイメージでした。

ぺえが、

「自分が世の中に何かを発信しても、何も変わらないし何も響かないから発信するのを諦めてしまった。でも、ryuchellは諦めずに発信してくれた。ryuchellが諦めきれなかったことを、立ち向かって歩いていかなくちゃいけないと覚悟した」

というようなことを言っていました。

ぺえ自身もだからと言って、たとえば自分の心が病んでしまうまでryuchellの代わりに頑張りすぎる必要もないし、本当の意味で「多様性が当たり前」になる時代がすぐそこに来てほしいし、もう来なければいけないんじゃないかと感じています。

ryuchellとpecoちゃんの息子さんは、二人の愛情を全身で受け止めて優しい子に育っているようですね。子供なりにryuchellのことも理解していて、大人が思うよりもずっと純粋に真っ直ぐな想いで「多様性」を受け入れている様子にグッときました。

「息子が優しい子に育ってryuchellの血を継いでいて、すごく素晴らしい親だったなーって思える。ryuchellが愛してたっていう証拠が息子自身

この言葉は本当に素敵でした。

「私たちの、いわゆる今はまだ”特殊”かもしれないこの”家族の形”って、これからも私は”普通だよ”って」

ryuchellとpecoちゃんと息子さん。三人で築き上げていこうとしていた「新しい家族の形」は、ryuchellの魂とともにまだまだ続いていくんですね。そこに希望も感じられた心に残る対談でした。


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