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今泉力也監督作品が結構ツボなことに今さら気づきました

ケーブルテレビに加入しているので色んなチャンネル観られるわけですが、今年に入ってから時間がある時に映画を結構な本数観ている私だったりします。

もちろん映画館で観たかったのにコロナ禍で足を運べず観られなかった作品もあれば、初めて観た監督作品もあったり。

その中で今泉力也監督の作品を何本か観て、ああ私この人の作品好きなのかも・・・という自分なりの発見がありました。

観た作品たち
★パンとバスと2度目のハツコイ
★愛がなんだ
★アイネクライネナハトムジーク
★mellow
★his

たまたま放送されていた作品たちなのでほんの一部なわけですが、比較的淡々と進行していく日常を切り取った作品が多いのに、決して退屈なわけでもなく、その世界観に引き込まれてついつい最後まで観切ってしまう・・・そんな印象ですかね。褒めてるんですよ!これ。

この手の作品って、何も感じなければ最後まで観ないで途中で終わり!ということにもなりかねない危うさを秘めていると思うんですが、登場人物たちがそれぞれ何とも目を離せない感満載というか、この人のヤバさをもう少し味わってみたいとか、そんな静かでジワジワした魅力に溢れているんですよねー。

特に「愛がなんだ」は好き嫌い別れる作品だと思いますが、私は非常に楽しく観てしまいました。こんな男好きになるの?というそもそものクエスチョンがありながら、ああいうダメ男に惚れて振り回されてしまう女の子って実はすぐそこにいたりするし。結構辛口な切り口ながら、実は恋愛の本質をついているような気もするし、ラストシーンはまさかの!でしたが、あの子ならこうするでしょーと納得もできましたし。

「his」はもう一度観直したいくらい心に残る作品でした。描いているのが同性愛の男性カップルたちなのでどんな感じなのかと思っていたら、結局のところ人間愛そのものを描いている作品だったので、ジェンダー的なことはあまり考えずに観られましたね。

宮沢氷魚はあの透明感溢れる佇まいにぴったりの役柄で、相手役の藤原季節と二人の演技に魅入られた感じでした。恐らく本人たちは戸惑いや迷いもあるシーンも多々あったかと思いますが、一観客としてはストーリー展開も含めて素直に受け止められたと思います。大切な人と一緒に生きる・・・そんな当たり前のことのようで難しくもあることの大切さ・幸せを改めてじっくり考えてみました。

私が触れた今泉作品はまだ少しなので、これから機会を作って他の作品たちも観てみようと思っています。映画館にも足を運びやすくなってきたし、これからは時間作って観たい作品は劇場で積極的に観ようと思います。

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