週刊ダイヤモンド連載コラム「大人のための最先端理科」第281回:光遺伝学
2016年から執筆している週刊ダイヤモンドの連載コラム、少しコロナ関係の話題が続いたので、今回は「光遺伝学 optogeneticd」を取り上げました。
担当編集者さんも農芸化学出身なので、「オプトジェネティクス、って言葉、キモチワルイですよね……」ということで意見が一致。神経科学の方には違和感無いのでしょうが、「遺伝学」という言葉でまずイメージするのは、遺伝の様式や遺伝子を解析する学問なので、遺伝子を「ツール」として扱うという意味での「ジェネティクス」に、ゾワゾワしてしまうのですね。
ただ、「分子生物学的に解析する」というような使い方もある訳ですから、要は慣れの問題なのでしょう。ちなみに、「化学遺伝学(ケモジェネティクス)」といって、特定の薬剤を用いて、特定の細胞を殺すことができるようにして、その結果を調べる手法の名前で「ジェネティクス」が使われたのが先にあり、オプトジェネティクスはそれに倣ったのだと思います。
今回の記事、とくに思い出深いものになりました。ぜひ、書店で御覧頂けると嬉しいです。今週いっぱい!
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