すまいる四郎の徒然日記|by 中の人

福の神【仙台四郎】の兄(太郎)の玄孫(やしゃご)。東日本大震災後、NGOにて東北支援業…

すまいる四郎の徒然日記|by 中の人

福の神【仙台四郎】の兄(太郎)の玄孫(やしゃご)。東日本大震災後、NGOにて東北支援業務に関わった。2014年より、仙台四郎をモデルとするご当地キャラクター【すまいる四郎】をプロデュース。ずんだは「餅」より「おはぎ」が好き。 ☆詳細は www.sendai-shiro.jp/

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復興・防災への想いから生まれたご当地キャラクター【すまいる四郎】

仙台四郎には、復興に向かう地域を盛り立てる可能性がある。だったら、仙台四郎をモデルにご当地キャラクターを作ったらどうだろう。東日本大震災の復興・防災への取り組みにかかわってきた私に、そんな閃きが降ってきました。 ただ、キャラクターの開発に取り組む以前から、私には復興について思うことがありました。今回は、そのあたりの想いから書いてみたいと思います。 より良い復興(ビルド・バック・ベター)ってなんだ?「ビルド・バック・ベター(Build Back Better)」。災害後、単

    • 仙台四郎に秘められた可能性

      調べれば調べるほど、興味深い仙台四郎。土地の人々から大切にされ続け、今でも根強い人気があることも分かってきました。そんな、仙台の人なら誰でも知っている存在ですが、全国区ではそこまで知られていません。 私が仙台四郎の存在を再び意識し始めたのは、東日本大震災以降、復興・防災関連の仕事に関わるようになってからです。支援活動を行う人々の東北地方への出入りも増えるなか、地域への関心の高まりや、理解の広がり・深まりも感じていました。仙台四郎をもっとアピールするのはどうだろう。なにかしら

      • 仙台四郎の御利益-卵が先か、鶏が先か

        【仙台四郎】。宮城県仙台市に実在した福の神様として、民間信仰の対象になっています。 江戸末期生まれの仙台四郎は、知的障がいのため会話ができませんでした。 日々笑顔で街を歩く四郎を、笑顔で大切にもてなしたお店はみんな大繁盛。 いつしか四郎は「商売繁盛の福の神」として信仰の対象になりました。 今回は、この仙台四郎の御利益の法則について、掘り下げて考えてみたいと思います。 実在の人物が福の神といわれるまで仙台四郎が立ち寄るお店は繁盛した、と言われています。 知的障がいを

        • 調べるほどに謎が深まる仙台四郎伝説

          仙台四郎について興味を持った私。さっそく参考書籍を複数取り寄せて読みはじめました。 ところが、そこは迷宮の入り口でもありました。 四郎を巡る記述の様々な食い違い文献のあれこれに目を通してみると、資料によって四郎の生涯についての記述が様々なのです。 四郎には知的障がいがあったらしいのですが、その障がいも先天性だったという説と後天性だったという説がある。 四郎は言葉を話せなかったという文献もあれば、そこそこしゃべっている四郎が描かれているものもある。 四郎の生家について

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          仙台四郎って、うちの親戚らしいよ

          「昔、仙台四郎っていう人がいたんだって」 そんな話を母から聞いたのは、私がまだ社会人になって間もなくのことだったように思います。 東京育ちだった私は、仙台四郎のことを何も知らずに大人になりました。 両親ともに実家が仙台にあったため、子供の頃からお盆とお正月には毎年必ず仙台に帰省はしていたものの、街で出回る仙台四郎の写真やグッズの存在には気づいていませんでした。 あるとき帰省した仙台の祖父母宅で、たまたま母から仙台四郎の話を興味深く聞いていたところ、横で祖母が言ったのです。

          仙台四郎って、うちの親戚らしいよ

          すまいる四郎の徒然日記、はじめます

          仙台四郎をご存知ですか? こういう白黒写真で有名な福の神様です。 神様とはいえ写真もある、つまり仙台四郎は実在した人物。江戸末期から明治初期にかけて仙台に暮らしていました。 四郎という名前からもわかるとおり、男兄弟の四番目。 彼には太郎という兄がいて、この文章を書いている私は、その太郎の玄孫(やしゃご)です。 そうカミングアウトすると、「仙台四郎に親族がいたのか!」とビックリされることが多いです。 そりゃそうですよね。お気持ちわかります。 私も、自分が仙台四郎の身内

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