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仙台四郎に秘められた可能性

調べれば調べるほど、興味深い仙台四郎。土地の人々から大切にされ続け、今でも根強い人気があることも分かってきました。そんな、仙台の人なら誰でも知っている存在ですが、全国区ではそこまで知られていません。

私が仙台四郎の存在を再び意識し始めたのは、東日本大震災以降、復興・防災関連の仕事に関わるようになってからです。支援活動を行う人々の東北地方への出入りも増えるなか、地域への関心の高まりや、理解の広がり・深まりも感じていました。仙台四郎をもっとアピールするのはどうだろう。なにかしらもうひと工夫があれば、仙台四郎には地域の盛り立て役となる、いろんな可能性が秘められているんじゃないかな・・・。そんなことを考えるようになりました。

仙台四郎がもっとイケメンだったら…

仙台四郎について改めてネットで情報を拾ってみると、それなりに検索数の多いワードであることがわかりました。

仙台四郎の写真のイメージをもとにした創作も盛んにおこなわれていて、多くのアーティストによってポップなイラストが沢山描かれてきたこともわかりました。

仙台四郎グッズなるものも、縁起物やお土産品として何種類も販売されていました。

そんななか、仙台の街おこしをテーマとした情報のなかに掲載されていた「仙台四郎がもっとイケメンだったらアピールしやすいのに」という人々の声に目が留まりました。

ん? イケメンじゃないからアピールが難しいのか…?

伊達政宗公には敵わない

仙台を代表する「イケメン」は、なんといっても仙台藩の初代藩主、伊達政宗公。その政治手腕はもちろん、「ダテ」という言葉が現代でもお洒落の代名詞であり続けるほどの抜きんでたファッションセンス、そして「独眼竜」という、ちょっと影のあるヒーロー。全国に知られる大物スター級の戦国大名で、今でもその人気は絶大です。

もし、仙台四郎にも政宗公のような「イケメン」要素があったら、それはたしかにアピールしやすいのかもしれません。仙台でみかける商品には、政宗公へのリスペクトにあふれる物が数多くあります。

けれど、そもそも純真な笑顔が印象的な四郎には、いわゆる「イケメン」のクールなイメージはありません。路線が違いすぎる…。

ゆるキャラブームに背中を押され

考えてみると、つくづく四郎は不思議な存在です。神様といわれながら写真が存在するリアリティ。純真な笑顔が特徴ながら年齢的には中年と思われる男性。これといった偉業を成し遂げたというエピソードはないのに、仙台の歴史に残る有名人。そして民間信仰の対象として祀られながら、愛されキャラとして敬愛の念と共に静かに人々の生活に浸透していました。

そんな仙台四郎を積極的に域外の人々へもアピールするのはいいけれど、たしかに何か物足りない。政宗公のような力強さ、いわゆるイケメンオーラというようなキラキラ感はありません。

ならば「カワイイ」路線に思い切って寄せてみたらどうだろう。国内のみならず世界でも「Kawaii!」と言われて通用するかもしれない。

おりしも当時は「ゆるキャラ」が一大ブーム。さらにLINEスタンプでも、クリエイターが自作のイラストを登録して販売することが流行り始めていました。

「だったらLINEスタンプから始めたら?」

友人からのそんな一言がきっかけとなり、仙台四郎をモデルにしつつ、その可愛らしさをデフォルメしたご当地キャラクターの制作にとりかかることになったのです。


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