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#239 言ってしまった。「あんたなんか、ウチの子じゃない!」

ある朝、私は我慢の限界を越え、あまりに怒り狂い、年長の5歳児に向かって言ってしまった。

「あんたなんか、もうウチの子じゃない!」



その日は急に入った仕事のせいでやることが盛りだくさん。
それなのに、午後は子どもの習い事の送迎があり、いつもより時間がない。
だから幼稚園の早朝の預かり保育を申し込んでいる。

一刻も早く行って欲しいほしい。

それなのに、今日に限って、ぐずぐずぐずぐず、グズグズグズグズ。


今朝だけじゃない。
あれもこれもと、ここ数日、子どもの行動で我慢してきたことを自分の中で勝手にほじくり返してしまい、ドッカーン!!


園児2人分の身支度を整えるため、わたし1人で家中を小走りで移動する。
クーラーを入れていたけれど、おでこや首周りがじんわりと汗ばむ。


「知らない!もう行っちゃうからね!」

と言って年少の3歳児とともに玄関に向かうと、
5歳児が泣きながらついてきた。



さて、玄関での親子のいざこざをゴッソリ省略して、なんとか幼稚園へ。

5歳児は気持ちが切り替わったようにも見えたので、
何事もなかったかのように「ついたよ」と言いながら幼稚園の門をくぐり、
自転車から降ろした。


すると、急に泣き出して私の足に絡みついてきた。
いつもは元気に建物の中に入っていくのに、様子がおかしい。

あー、やっぱり今朝のひとこと、言っちゃいけなかった。



同時に、私は急におびえ始めた。


私とのやりとりを、横で黙って見ていた年少3歳児。

「お母さんがね、もううちの子じゃないって言ったの」

そう先生に告げ口されたらどうしよう…



こんな場面で、自己保身…。

あー、私って最低!と思いながらも、
身から出た錆ということで、その時は受け止めるしかない。


たまにはこんな日もある。

マイナスなことを考えたり、
マイナスな気持ちになったりすることは悪いことじゃない。

ただ、その時間をできるだけ短くすれば良い。
こんな自分もOKとしてあげることで、自己肯定感は下がらない。

子どもには、朝はごめんねときちんと謝って送り出した。



いつでもどこでも堂々としていられるよう、
うしろめたいと思うことはしない方がいい。

今日の教訓。




2022年春より、個人で活動を始めました。
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