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日本酒居酒屋「なかぐろ」店主、飯島です
今回は、お客様の好みにあったお酒を出すことについて、です。

飲食店側の方は、お客様に「この料理に合うお酒ください」とか、
「○○な感じの日本酒お願いします!」なんて言われたことありますよね?
逆に、お客様側は「このお刺身に合ったお酒ください」とか「フルーティーでスッキリした日本酒を…」といったような注文をした経験ありますよね?

お客様として頼んだ時、一発で好みにピッタリなお酒が出てくることもありますが「全然違う訳じゃないけど何となく…」なんてこと、ありますよね?
でも、次に頼むとき、自分の好みの味と出されたお酒の味の違いをうまく表現できず、モヤモヤしたことありますよね。出す側も、コレが合うかな?と思って出したけど、あれ?ピンときてないなぁ・・・💦なんてこともありありますね。

一番の問題は…
「お互いが持つ言葉の意味・ニュアンスが違うから」
なんですよね。。。

例えば、「スッキリしたお酒」っていう注文の際には、「口に含んだお酒の味わい全体がスッキリ(あっさり)していて後味もキレが良い」のか、「単に飲んだ後、キリッと残らない味」なのか。
「スッキリ」という単語一つでも、一人一人が様々なニュアンスで使いますよね。ここが好みの味わいを説明し、また提供する難しいところです。
数年前、雑誌等で話題になった「辛口の日本酒ください」も同じことですよね。言葉って人それぞれの意味がありますので、それを一瞬で読み取って的確に好みを絞るのはなかなかの能力です。

だからこそ、行きつけのお店とか馴染みのお店っていいんですよね。
何回も好みを聞いて提供し、お互いの持つ言葉の意味・ニュアンスのすり合わせが出来ているので、一度ハマればあとは自動で好みのお酒が出てくるわけですね。このすり合わせが重要だから。。。

一度でピタリと当たればラッキー!
でも、自分の好みとちょっと違うなぁ。。。
というときでもそんなもんかな…ってあきらめずに何回か頼んでみてくださいね。その際に重要なのはやはり「情報」です。
出されたお酒がどうだったのか?を簡単でいいのでお店側に説明してみてください。

「味の説明なんて出来ないよ…」なんて難しく考える必要はありません。
先ほどの「スッキリしたお酒」なら、飲んだ時の味はどうだったのか?
もうちょっとしっかり(ワインでいうとフルボディ)、濃いめでもいいのか?あっさりしたほうがいいのか?
※【味わい】のしっかりやあっさりって、どういう感じ?っていう方は、ラーメンのあっさり味とこってり味を想像してください。ザックリ言うとあんなニュアンスです(笑)
後味がもっとスッキリしたほうがイイとか…飲んで感じたことを何でもいいので伝えてみてくださいね!

それをお店側は受け取って、好みのチューニングを合わせていきます。
お店にある日本酒の種類にもよりますが、3回くらいやり取りすればかなり近づくのではないかな?と思います。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

ピタリはまるお酒が出てくるお店は…
そのまま通って常連になりましょう!(笑)

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