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日本酒居酒屋「なかぐろ」の店主、飯島です
今回は「お客様」についてのお話です。
よくお店を開業するときに「お客様の層を決めろ!」とか「顧客を絞れ!」なんて話を聞きますね。。。
実際はどうでしょう?来てほしいお客様を絞ってますか?
そもそも顧客を絞るって??今回はそんな話です

よく、飲食店を開店する際や店舗経営についての話のときに出てくるのが、どういう人に来てもらいたいか?自分が想像する理想の人物像(お客様像)を詳細に設定して、その人が来てほしい店にする。みたいな手法を耳にしたことありません?いわゆる「ペルソナ」を設定して…とか。
今回はそういうお話ではなくて、お客様を選ぶっていうことです。


例えば。。。

私の知人にカフェを経営している人がいます。
一般的に、カフェってお店のルールや決まり事って無い自由なイメージですよね?でもその人のお店はいろいろ決まりごとがあるんです。例えば、子供連れは入店できませんとか、大人数(5人だったかな?4人だったかな?)での来店も出来ないんです。最近ではこのような独自の決まり事・ルールを設ける飲食店も多いですよね。
店主は大いにありだと思います。店主のお店にもルールがありますから。
(例えば…当店は5人以上のグループは来店不可です…💦)

それはなぜか?

「お店の個性・カラーが守られるから」

上記のカフェだと、え?カフェなのにルールあるの?って思った方も、高級レストランを思い出せば納得しませんか?
高級なレストランっていろいろ制限ありますよね?事前に予約をして、前日に確認の連絡をして、服装も男性はスーツもしくはジャケット着用とか細かなルールや決まりごとがありますよね?

なぜでしょう?

だって、メチャクチャお洒落なレストランに、自分もオシャレして行ったのに隣に短パンにサンダルとかのおっさん(イケメンは除く笑)がいたら嫌ですよね?せっかくのデートも台無しですよね。。。
そんなお店は二度と行きたくなくなりますよね…
だからこそ、レストラン側は提供したい雰囲気やサービスのためにも来店するお客様を制限するわけですね。

これって、高級なお店はルールがあってもいいけど、居酒屋やカフェのような普段使いのお店はないほうがイイって、そういうことではないんですよね。
お店って、どんなお店でもそれぞれのコンセプトがあってお店の個性や雰囲気をサービスの一つとして売っているわけです。お店の内装とかだけでなく、そのお店に来ているお客様も含めた雰囲気がそのお店の雰囲気やサービスになってしまうんです、だから、もしもそのお店にふさわしくない出来事が起きそうな場合は、お店としては拒否していいんですよね。

お店の雰囲気やコンセプトを守るっていうことは、来店してくれているお客様を守ることになります。利用して頂いているお客様のためにも、線引きが必要な場合もあるんですね。
もちろん、好き勝手にルールや決まり事を決めたら単に居心地の悪い窮屈なお店になってしまいますから、加減が必要ですけどね。

お客様を選ぶっていうと上から目線に聞こえがちですが、実際は来てほしいお客様を絞る・選ぶことで、結果的には自分が想定していたような理想のお客様に近い人たちが来てくれるようになるんです。

ルールがあることによって、そのお店の世界観っていうと大げさですけどお店の個性や想いがよりお客様に伝わるんじゃないかなって思います。



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