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【千田琢哉の頭脳】Vol.0006(2009年2月9日発行のブログより)from次代創造館秘書室

かっこいい30歳になるために、これだけはやっておいた方がいい、というものがあれば教えてください。

(東京都・外資系コンサルティング会社勤務・Mさん・男性・27歳)

Mさんは、27歳ということですが、
かっこいい30歳を目指すのではなく、
37歳を目指してはいかがでしょうか。

人間の成長というのは、10年単位です。

つまり、かっこいい人間と周囲から見て認識するほどの実力をつけるには、
最低でも10年くらいかかるということです。

Mさんも思い出せば該当するはずですが、
成人式や中学・高校の同窓会などに参加した時をイメージしてください。

中学や高校の頃、あれほど輝いていた同級生が輝きを失っていたり、
その逆に、からきし冴えなかったクラスメイトが、
凄まじいオーラを放っていた、ということはありませんでしたか。

この差はこれからますます拡がっていくし、逆転も起こりうるのです。

人間は良くも悪くも、たいてい10年単位で変化します。

10代の頃の輝きというのは、
たいてい親からもらった遺伝子のおかげであって、
本人の力ではありません。

運動神経、容姿、学力・・・といったものは、
親のDNAや生まれた環境に大きく左右されます。

ところが、面白いことに、20代、30代・・・と年を重ねるにつれて、
親の遺伝子の効力が見る見る失われていくのです。

10代の頃、親のおかげにもかかわらず、それが自分の実力だとか、
当たり前だとうぬぼれていた同級生は輝きを失いますし、
10代の頃パッとしなかったクラスメイトがコツコツ実力を蓄えて、
自分の技を磨いていれば、10年後には見事花開くのです。

神童と噂された人も、二十歳すぎればただの人というのは言い得て妙です。

30代や40代どころか、50代60代、それ以上になれば、
遺伝の差はほとんどなくなってしまい、
後天的なもので大差がつくようになるのです。

もちろん、10代の頃の親からの遺伝子に感謝して
それに磨きをかけて一流になる人も少なくありません。

Mさんも、10代の頃、クラスメイトと比べて
半分の努力で倍以上のスピードで成長したものを
どんな分野でもいいから記憶の中から発掘していくと
遺伝子がわかります。

その際に、両親や祖父母に自分たちの若い頃の話を聞いたり、
Mさん自身の強みを聞いたりすると新しい発見が必ず、あります。

20歳までには、本人が気づいていようといまいと、
何らかの形で好きなことはすべてやっているはずです。

そうしたMさんの本当に大好きなこと、
強みをこれから10年間かけて、
仕事を通して磨いていくことが有効ではないでしょうか。

見栄や思い込みではない、自分の本当の強みを知った上で、
これから10年間肌触り感のある努力を続けて輝いてください。

...千田琢哉(2009年2月9日発行の次代創造館ブログより)

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