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【千田琢哉の頭脳】Vol.0010(2009年2月13日発行のブログより)from次代創造館秘書室

2年前超ワンマンかつ天才経営者といわれた父が急逝し、2代目経営者となった息子のSと申します。著書『社長!この「直言」が聴けますか?』を拝読した際、まず千田さんが会社員であることに驚かされました。と同時に、「この人に会社員は務まらないな」と感じました。あの本は私の人生でベスト3に入るほど感銘を受けた書です。一言一句すべてズバリ的中しています。本質をえぐられました。ページをめくるたびに鳥肌が立ちました。本当に、久しぶりの経験です。一つだけ質問させてください。私自身、家庭の事情で愛に飢えた幼少時代を過ごしました。今でもそれがトラウマになっています。三つ子の魂というやつでしょうか。そんな私のこれからの人生に対して何かアドバイスをいただけませんでしょうか。

(神奈川県・アパレル会社経営・Sさん・男性・39歳)

過去を受容して感謝し、これからに生きることだと思います。

会社経営は、Sさんにとって大切なことですが、
Sさんの人生はもっと大切でしょう。

Sさんの人生を犠牲にして、会社経営をしても、
結局は会社を裏切ることになります。

過去や現在起こっていることは、10年後になれば、
すべてが良い経験になります。

正確にいうと、10年経つとその10年後のために
起こるべくして起こったということが理解できます。

スポットで見たら、不幸な出来事も10年単位で見たら
良い方向に生成発展する一環であったことに気付くはずです。

人の体も成長期には手足の関節が痛むこともありますし、
昆虫は、次の蛻変(ぜいへん)のために
命がけで脱皮しなければなりません。

Sさんは、ご自身で“愛情欠乏症”だと思われていますが、
それだからこそ、人に対してできることがあるのではないでしょうか。

本当にモテる人は、恋愛小説なんて書かずに、毎日実際に恋愛しています。

その方が遥かに楽しいし、自然の摂理にも則っています。

自分の理想と現実のギャップが激し過ぎて発狂したくなるような人が
ものを書くのでしょう。

Sさんは、会社経営を通して何か見つけることが
人生におけるミッションかもしれません。

何よりも、立派な会社をお父さんはSさんに残してくれたのですから、
それだけでも普通のサラリーマンにしてみたら、
「それって自慢?」と思われてしまいます。

人生が思うようにいかないからこそ、それをエネルギーとして
何らかの付加価値をクリエイトしていくことができるのです。

本文を読ませていただきましたが、
ここまで自己分析をされているのですから、
これから幸せになるための途中過程だったことに感謝し、
これから獲得すればいいし、
自分でそうした環境を創っていけばよいのです。

あと、最後に一つよろしいでしょうか。

20歳過ぎたら、すべて自分の責任だと思います。

過去がどうあろうと、自分の責任として、
目を逸らさずに正面から受容できれば、
必ず過去に対して感謝できるようになります。

感謝できた人が、次代を創っていけるのです。

...千田琢哉(2009年2月13日発行の次代創造館ブログより)

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