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うまくいかないのは環境が悪い、、と悩んでませんか?〜正と負のループ構造〜

自分の技術や能力以前に、どうしても環境が悪い、、と一度は悩んだ事がありませんか?

不可抗力に対してはどうしようもできない、、と悩んでる方に、少しやる気が出てくる1つの考え方を紹介します。

結論から言うと、”周りの環境は、自らが招いているもの”だと考える事です。
つまり自分から働きかける事によって、環境が変わる可能性がある、という事です。

もちろんそれが当てはまるケースが全てではないと思いますが、この考え方を知っているだけで、少し前向きになる事ができるかもしれません。

例をあげると、何か事業を運営している場合に、言い方は悪いですが
”客の質が悪いなぁ”といった事を思った事がある人は、少なからずいるかと思います。

質の悪い客とはどういう人の事でしょうか?

とにかくクレームが多い、自分の責任をこちらになすりつけてくる、話が通じない、etc,,色々あるかと思うのですが

こういう人に共通して言える事は、基本的に
”あなたの事を舐めている”という事に尽きると思います。

ただ、実はここで陥りがちなのが、こういった時に
そういった人達に対して、どうしたら舐められないか、を考えてしまいがちなのですが、

結論から言うとそれは考える必要がありません。

何故ならば、あなたは今まで誠心誠意、相手の事を思いやり、色々な事をやってきたと思うのですが、その上でそういった人たちがそういう態度をとるという事は、
その人たちは、普遍的にそういった性格を持っている人たちなので、

あなたがいくらどう改善しようと、あなたが舐められる事に変わりはないのです。
むしろあなたがその人たちの為に更に何か努力して、時間を注いでしまった分、より一層、状況は悪化していくだけなのです。

つまりこれは、負の無限ループです。

あなたが誠心誠意、相手の事を思いやり、時間をかけ努力する事は一切悪い事ではありません。

そして、そういう人たちがいる事に絶望したからといって、その誠意を止めてしまう必要も全くありません。

実は、そういったタイプの人たち(恩を仇で返すような人たち)も、また別の因果で負の無限ループをどこかで背負ってしまい、そういった人間になってしまったと考えると、すぐに性格が変わらない事が理解できるかと思います。

そして既にご存知かとは思いますが、現実的に、こういった人たちは何%かの割合で確実に存在します。

つまり、今あなたに何が起きているのかというと、そういったタイプの人と関わり続ける限り、常にマイナスとマイナスを掛け合わせ続けるような状態になってしまう、という事です。

そして大事なのは、事業を続けている限りは、反対に、
純粋にあなたの事を必要としてくれている人がいる、という点です。

一番問題なのは、

前述した、あなたにとって質の悪い客のために、悩んだり時間を使ったり、精神をすり減らしてもその人たちは何も変わらない(むしろ悪化する)のに、そのせいで疲れてしまって、本当にあなたを必要としてくれている人たちへのサービスが低下してしまう事です。

あなたが本当に大切にすべきなのは、こちらの人たちです。

ここで負のループと正のループについてですが、例として”責任感”にスポットを当てて考えてみます。

ケース1
責任感を持ったクライアントAがいたとします。

Aがあなたに仕事の発注をしました。あなたは発注通りの仕事をして、納品をしました。

しかし納品したものがAの求めていたものと違うと言われました。

ただし、それは発注書の内容がそもそも間違っていたので、責任はAにありました。それに気づいたAは

”自分の責任でした、すみません。追加費用をお支払いするので、再度変更をお願いできますでしょうか?”

とお願いしてきます。

あなたはそれを快く受け入れ、再度仕様を変更し、納品し、追加料金をもらいました。

結果、Aには喜ばれ、またお願いします、と言われました。

ここまでの話で不自然な点があったでしょうか?

ケース2
責任感のないクライアントBの場合。

Bがあなたに仕事の発注をしました。あなたは発注通りの仕事をして、納品をしました。

しかし納品したものがBの求めていたものと違うと言われました。

ただし、それは発注書の内容がそもそも間違っていたので、責任はBにありました。しかしBは発注書の内容を無理くりに拡大解釈し、

”ちゃんとこっちの意図汲んでもらわないと困るんですよね?どうしてくれるんですか?納期間に合いませんよ。今から直せるんですか?間に合わなければちゃんと責任とって減額してもらいますよ”

と責任を転嫁し、恫喝まがいの事をしてきます。

あなたはそれを不審に思いましたが、大事な取引先の一つである為強く言えず、再度仕様を変更し、納品し、更に責任は自分にもあると受け入れ、今後も使ってもらう事も考え、減額もしました。

結果、Bは一連の流れは当然の事としてお礼も言わず、内心”こいつはちょろい、また利用しよう”とあなたにこのようなイメージを持ちます。(これは同じ事が繰り返される度、その度合いが強くなっていきます)

こちらは不自然な点だらけですが、流れ上はやむなし、と考える人も多いのではないでしょうか。

どちらも責任はクライアントにありますが、このように同じ条件でも

ケース1では、追加収入と感謝の気持ち

ケース2では、悪態、マイナス収支、感謝なしどころか今後悪化する可能性

このような違いがあります。

これで負のループと正のループについて、少し理解して頂けたかと思います。

ではこれからどうすればいいのか、ですが、

もし可能であれば、Bのような人に関しては、思い切って断ち切ってしまうのがベストです。

何故ならば、あなたにとってプラス要素が一つもないからです。

いや、それでも収入源の一つには変わらないし、仕事とは大変なものだからこのような人にも真摯に対応すべき、と考える方もいるかもしれませんが、

本来その収入は、発注に対するあなたの技能や能力への対価であるべきです。

そこで既に関係性はWIN-WINとなっているので、それ以外の要素はどちらかがプラスで、とちらかにはマイナスとなってしまうのです。

日本人は特に苦役こそが仕事だ、とする美徳感がありますが、
もちろん誰かの為に労働する事が賞賛される事はあれど(本来の趣旨の労働だけでも、皆さん充分、苦労されていますよね?)

あなたの健康を無駄に害するような、本質とかけ離れた点でのマイナス要素を、

ありがたがって、進んで受け入れる必要は、本来は一切ありません。

(好んで苦役を望むのであれば別ですが、、)

対価に値すべき労働や疲労は、クライアントAのような人たちの為に、その精神や能力を使った時にこそ発生するものと考えるべきです。

ただ現実的には、Bのような存在をそう簡単に断ち切れる状況ではない人も多くいるかと思います。

そこで、自分自身のステージを上げる、という発想が生まれます。

こう書くとスピリチュアル感が出て少し胡散臭くなってきますが、
本質は至ってシンプルです。

上記のA,B比較において”責任感”に焦点を当てましたが、
今度はそれを自分自身に当てはめるのです。

簡潔に言えば、

あなた自身がより高い責任感を持つ仕事を行い続ける事で、
より責任感の高いクライアントがあなたに仕事を依頼する可能性が高くなる

という事です。

これは論理的には当然の事かと思います。

引き寄せの法則にも近いですが、もっと単純に

自分と同等か、それ以上のレベルの人に仕事を頼みたい、というのは至ってシンプルな論理であり、心理です。(共感頂けるのではないでしょうか?)

するとどうなるかというと、
先ほどの例に挙げたA以上に、更にあなたにとってプラスをもたらすような
人との接点が増えていく、という事です。

今回例に挙げた責任感というのは”1つのパラメーター”に過ぎませんが、業種問わずに必要な要素、
または業種ごとに異なる、必要な要素が様々あるかと思います。

それを自らが見つけて、意識的に伸ばす事によって、その成長度に応じた、
あなたが達したレベルと同じレベルの人がやってくる流れが作れるという事です。

ここで正のループを作る事に成功すれば、例えBのような人がいなくなる事はないにしても、Aのような人たちの割合が、より多くなり、その分、あなたは以前よりも健康で豊かになっていく可能性が高くなります。

また、Bのような人は、あなたがまだこの事を意識せず、あまりパラメーターの高くない状態の時に、その時のレベルと同等の人を呼び込んでしまった可能性があります。

逆に言えばBのような人と接する機会が多い場合には、まだ自分のパラメーターがあまり成長していない、と俯瞰して考える事もできるようになるかと思います。

そして、そのように論理立てて考える事ができれば

意識的に呼び込みたい人のタイプを考えながら自分の伸ばしたいパラメーターを上げる、という目標を設定する事もできるようになるかと思います。

そして、レベルを上げて、ステージが徐々に上がっていくほどに、自然とBのような人も少なくなっていく事も期待できるかもしれません。(少なくともAが増えれば割合としてはBは減少していく)

またAのような人が多くなり、そこからの収入が全体の多くを占める事となれば、思い切ってBのような人を断ち切る勇気や、現実的な経営を考えた上での判断もできるようになるかもしれません。

悪環境に無理に適応しようとするのではなく、
自分自身が必要な要素を考え育てていく事で、環境の方が変わっていく事がある

というお話でした。

もし少しでも何かが変わるきっかけになれば幸いです。

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