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私が社会福祉を志したわけ

1.今回の要点

今回は「私が社会福祉を志す理由」をお話しします。
社会福祉を学んでいる人これから社会福祉を学ぶ人私に興味がある人に読んでいただきたい内容です。

・簡単な自己紹介
・社会福祉を知ったきっかけ
・社会福祉を志す理由


この流れで話します。
本文は2000字もあるので、忙しい方は「終わりに」と「要約」だけでも読んでいただけると嬉しいです

2.自己紹介

改めまして、藤田聖那(フジタセナ)と申します。
新潟県出身、現在大学4年生のもうすぐ社会人です。

学生時代は、日本社会事業大学で主に社会福祉、ソーシャルワークを学んでいました。
高校までは実家の新潟で生活し、サッカーしか考えていない少年でした。
現在は、2つの福祉系の団体に所属し、戦略面の立案などをして活動しています。

私は、人の生活を豊かにしたいという思いで、福祉を刷新する(=「福祉の新しい基盤を創る」「福祉をより良く塗り替える」)ことを人生の目的に活動しています。

今回は、そんな私が「社会福祉を志した理由」をお話ししたいと思います。

3.社会福祉を知ったきっかけ

私が「福祉」という言葉を知ったのは、高校1年生の終わりです。

私の高校では、2年生から文理にクラスが分かれるため、1年生の秋頃から文理選択がありました。
当時の私は理系の成績の方が良く、そのまま何も考えずに理系クラスに進もうと思っていました。
しかし、成績が良いだけで、何かやりたいことがあるわけでもなかったです。強いて言えば、スポーツ医療に興味があったくらいです。

将来のことを少しも考えたことがないことに気づいた私は、
一度将来を真剣に考えることにしました。
「スポーツ医療に興味はあるけど、経済的に親に申し訳ない」「ただ偏差値の高い大学に行って何が楽しい?」「そもそもどんな仕事があるのかも知らない」などなど、色々なことを考えました。


そんな考えが渦巻く中、友人が入院しました。


その出来事は当時の自分にとって衝撃的で、
クラスの数少ない友人が長期間、学校に来られないことがショックでした。
そこで1つの考え、疑問が生まれたのです。

「高齢者ばかり入院している病院に、高校生が入院して何が楽しいんだ?」

ご存知の通り、日本国内の病院は高齢者の入院患者がほとんどです。

厚生労働省『高齢者医療制度の概要』より引用

事実、19歳以下の一般病棟の入院患者数と65歳以上の一般病棟の入院患者数では約15.4倍の差があり、高齢者の入院患者数が圧倒的に多いのです。

友人から聞いた話ですが、「入院生活中は特にすることがないかな」「暇」と言っていました。
事故で入院したことがあった部活の友人も、入院中は特にすることはなかったそうです。

同世代も少なく、することも特にない生活は想像しただけでも暇です。
(コロナ初期の自粛生活を思い浮かべると分かるかもしれません。)

そこで私は、
・入院中の生活を少しでも楽しくできる
・前向きに社会生活へ復帰できる関わり方

この2つが実現できる働き方をしたいと思いました。

しかし無知な私は、「そもそも、そんな仕事あるんか?」という状態です。
思いを親に伝え、その働き方は可能なのか、可能であればどんな職業かを調べました。

そこで知ったのが、「医療ソーシャルワーカー」という職業です。
詳しく調べた結果、
・ソーシャルワーカーという大きな枠組みでの職業があること。
・ソーシャルワーカーになるには、社会福祉士があると良いこと。
・そもそも社会福祉とは何か。
これらを知り、初めて「福祉」という言葉に出会います。

そこから私は文系を選択し、社会福祉士もとい医療ソーシャルワーカーを目指しました。

4.社会福祉を志す理由

これまでの内容と重複する部分がありますが、私が社会福祉を志す理由をお話しします。

前述の通り、私は「病院の入院中は何が楽しいのか?」という疑問から、入院中の生活を楽しくする、前向きに社会復帰できるような関わり方をしたいと思い、医療ソーシャルワーカーを目指しました。

社会福祉を志してから7年が経過していますが、今もなお社会福祉を志す理由は2つあります。

1つ目は、人の生活を豊かにしたいから。
人の気持ちは伝播すると考えています。
それはポジティブな感情でも、ネガティブな感情でも。
嬉しさも悲しさも感情が強ければ強いほど、周囲へ影響を与えます。

私は私自身の幸せ、大切な人の幸せのために、困っている人の悩みを解決したい。そのために福祉は必要だと考えています。

2つ目は、自分のこれまでの人生から。
今の私があるのは、様々な選択肢の中から選んだ結果です。
そして、今の私でよかったと思っています。
様々な選択肢を、用意できた、選ぶことができたのは、家族や周囲の人たちのおかげです。みんなが居なければ、今の自分はないと思います。

エゴではありますが、私は多くの人に「今の自分でよかった」そう思ってもらいたいのです。もし、そう思うことができないのであれば、そう思えるように関わっていきたいのです。

2つの理由から、これまでもこれからも社会福祉を志しています。

5.終わりに

ここまで私が社会福祉を知ったきっかけと志す理由をお話ししました。
私が福祉を知り、興味を持った理由は特殊だと思っています。

大学の友人は、「祖父母の介護で、」「児童虐待のニュースから」「障がいを抱える友人がいて、」「ボランティアの経験から」などがほとんどでした。
大学入学当初の私は、「自分のきっかけは、周りと違ってなんだか浅はかだな」と感じていました。
しかし、どんなきっかけであれ、何かを志すことは素晴らしいのです。
その理由に、すごいもすごくないもありません。

これから社会福祉を志す人は、自分の価値観に誇りを持って良いと思います。
周囲から「なぜ福祉?」と言われた経験があるかもしれませんが、他人は他人です。自分を信じて進んでいきましょう。

長文を読んでいただき、ありがとうございました。

Sena

要約

  • 私が社会福祉を知ったきっかけは、高校時代に友人が入院したこと。

  • 「高校生が入院して何が楽しいんだ?」という疑問と友人の話から、
    ・入院中の生活を少しでも楽しくできる
    ・前向きに社会生活へ復帰できる関わり方
    この2つが実現できる働き方をしたいと思った。

  • そこから医療ソーシャルワーカーという職業を知り、社会福祉を志す。

  • 社会福祉を志して7年が経つが、今もなお志す理由は2つ。

  • 1つ目は、人の生活を豊かにしたいから。
    自分の幸せ、大切な人の幸せのために、困っている人の悩みを解決したい。

  • 2つ目は、自分のこれまでの人生から。
    多くの人に「今の自分でよかった」と思ってもらいたい。そのために関わる。

  • 一番伝えたいこと
    「どんなきっかけであれ、何かを志すことは素晴らしい」

引用文献・補足文献

高齢者医療制度の概要 厚生労働省 平成28年
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000138077.pdf

平成29年(2017)患者調査の概状 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/kanja-01.pdf

※古いデータを引用した理由は、高校時代当時のデータを参照するためです

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