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ビアン奮闘記〜寝坊から始まったカミングアウト〜

世界では男と女が付き合って、結婚するのが普通とされている。そして、親は自分の子供が異性と出会い、付き合い、結婚するのを望んでいる。この世の中でセクシャルマイノリティとして生きるのにはカミングアウトというのが一大イベントではないだろうか。もちろんカミングアウトなしで生きていく人もいる。しかし、自然体で生きる為にはカミングアウトが重要になってくると思う。

そんな中ついに私はカミングアウトしてきた。

何故今カミングアウトしたかというと、子供を作ろうとしてるからだ。私達は子供を作るなら公正証書を作ってからというのが一つ決まり事だった。
他の記事で子供の作る時期については書いているが、今年の夏には妊活を始めるとすると5月までには公正証書と思っていた。
私達は親との縁を切らないで進めようとしているので、公正証書の署名を親にも書いて欲しかった。そうすると自ずと4月までに親へのカミングアウトが必須になってきたのだ。
よって、親の休みに合わせて2020年4月29日にカミングアウトしようと決めたのだ。

〜カミングアウト〜
前日は全然寝られなかった。胃の中に悪い虫がいるような感覚が続き完全に寝不足ですわ。
予定では午前中に行く予定だったが、まぁ起きたのが13時というね。朝からやらかしました。とりあえず用意して実家に向かう私。
着いたのは15時過ぎだった
今日はお母さんがお休みと聞いていたので、先にお母さんに話して様子を伺おうとしていた。
「ただいまぁぁあ」
家に帰るとお父さんとお母さんが昼寝をしてるのが見えた。あれっ?お父さんもいんじゃん…とりあえず計画が崩れたので犬と遊びながら計画を組み直すことに。
犬と遊んでいたらお母さんが今日はご飯どうするの?といつも通り聞いてきた。
とりあえず、ご飯食べてから帰ることにした。そして、とりあえずカミングアウトするまでの時間稼ぎとして昨日見た映画を流すことにした。その映画にはなんの意味もない。結構面白かったので両親共に食いつきが良かった。私はドキドキが止まらないのになんて状況だ…
そして、覚悟を決めた。帰る準備をしてから帰る直前に話そうとしたのだ。
そうと決まったらせっせと用意を始めた。そして、親が座ってる前に座って公正証書を出した。

どうやってカミングアウトをするか悩んだが詳しくは話さずに公正証書が必要な理由を話して何となく分かってもらおうとした。
予想では、私の親は私がどうこうは何も言わないと踏んでいた。そして、唯一口を出すとしたら子供のことだろうと。

やはり、私の親は子供に引っかかったみたいだった。何故子供なのか。子供にいくらかかると思うんだ。子供って大変なんだぞ。子供より家を買うべきだろ。とどんどん出てくる。しかし、こっちも無知で話しているわけじゃない。調べてないことはないくらいにはしていったので、なんとか攻防戦はドローで終わった。お母さんはとりあえず子供には終始賛成ではなかった。
だが、カミングアウトはサラッと終わった形となった。こんなもんなんだ。
彼女のお母さんは彼女がカミングアウトしてか3ヶ月音信不通になったと聞いていたのでカミングアウトに関してはあっさりいった方だと思う。
兄弟構成が真ん中っ子で姉と弟なのでまぁゆるいのかもしれないが。偉いぞ私。頑張った。
世間からの目を気にする家としてはこれからのことが怖いがとりあえずカミングアウトに関しては自分を褒めている。子供を作る気がなければカムどころか、男と友情結婚まで考えてたので自分の幸せに向かって一歩前進した。

そしてなによりも公正証書までの流れがすんなりいって良かった。私の目標は達成したのだ。
私らが綿密に立てた計画に必要な公正証書に関しては反対じゃなかったのでなんとか前に進みそう。
そして、下調べカミングアウトと進めてきたので後は妊活のタイミングとやっと高い壁たちを乗り越えて辿り着けそうだ。

最後に
まぁこんな感じで私のカミングアウトは終わりました。公正証書を交えてなんとなぁく伝えた形になりましたが、これも一つの方法かと思います。そんなに肩の力を入れずに伝えることもできます。もし悩んでいる方がいましたら、伝え方も様々なので少しでも悩みが軽減されればと思います。
自分の人生なんです。カミングアウトはデリケートな問題かもしれませんが、人生を楽しむことを忘れずに。このセクシャルマイノリティには生きづらい世の中ですが、その中で最大限に楽しみ生きていければ上出来だと自分を励ましてあげて下さい。

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