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反対意見にどう向き合うかの重要性について

自分の意見に反論を貰うのは誰もが決していい気分ではないかもしれないけれど、その反論に対する姿勢でその人の未来が決まると言っても過言ではないと僕は思う。そんなことは大抵の人にとっては寝耳に水であり、本人ですら盲点だろう。

貰った反論に対し、感情的に切り返せば勇気を持って反論をくれたその人、また、それを見ていた人達から二度と反論は貰えないし、なんならヤベーやつフラグが立っちゃうので今後仕事でもその他でも避けられるのは必至だ。それもそのはず、他の案を検討もせず、自分の正当性ばかり主張し、真っ当に議論すら出来ない感情に流されてしまう人と建設的な議論は不可能だからだ。距離を取るのが最善策なのは間違いない。

では、反論に対してどう望むべきかだけど、どんな意見でも一理あるの精神で一旦受け入れ、少し時間を置いて本当にそうだっけ?と再考してみる。その上で、納得がいかなくても、決して高圧的な態度を取らず、可能ならチャーミングに反対意見を述べ、建設的な議論をするような姿勢で臨まない限りその人は損をし続けることになる。

金言だと思う。世の中の大抵の人は正論では動かず、感情で動くのだというのはもっと知られてもいい世の中の真実の一つだろう。いや、なんなら人が他人に共感できるのは感情だけだと言っても過言ではない。

さらに言えば、直接顔を突き合わせることが難しくなったこの世の中で反対意見を他人(血縁以外はすべて他人だ)にぶつけるということはとてもカロリーのいる行為になってしまった。そんなことを理解せず、突発的な感情の赴くままに反応を委ねるというのは勿体ないというほかないだろう。

Twitter上を除き、反対意見を述べる殆どのケースでは適切な議論を望んでいるし、それにより、より良い選択肢を導き出すことを求めているのだから。

いつも一人でやっていると成功の確率が低くなる

どんな人でもその人のアイデアが最上であるという保証はどこにもないし、長期的に一人でやっていると必ず失敗する。とすると、如何に示唆に富む反論を手に入れることが出来るかが、更に良いアイデアを手に入れる事が出来るコツだと思う。

この動画は私のバイブルと言ってもいい「PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則」の著者であり、敬愛するヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者のレイ・ダリオの動画だ。

彼はこの動画の中で以下のように述べている。(22:50辺り)

人生のジャングルを抜けるための最善の道は、自分とは観点の違う、洞察力のある人と歩むことだと気づいた。 ~中略~ 貴方はただ、自力で正しい答えを得ようと執着する心を断ち切り、間違いを犯すことに対する恐怖心を利用して、自分とは異なる意見に心を開く準備をするだけでいいのだ。そうすることで、あなた一人だけだったら見過ごしていたに違いないリスクとチャンスを探し当てることが出来るようになるのだ。

つまるところ、人生というには極端かもしれないけれど、より良いアイデアを絞り出すには、一人ではなく、自身と異なる能力を持ち合わせたメンバーからの示唆に富む反論を手に入れることが重要であると思うし、そのメンバーからの意見を決して蔑ろにせず、耳を傾け、時に納得のいくまで議論し合うこと。その為には、気兼ねく意見を出し合える関係性を構築することが大事だし、それが成しえたら、それを継続させることにこそに意味があると思うのだ。

全ての意見に一理あるの精神、リスペクトを持つくらいの気持ちでいいのかもしれないね。

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