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SEM・おうちSEM講座101 w/子育て勉強会のTERUさん。

またまたnoteも放置になっておりますが、おうちSEM SQUARES(OSS)のイベントが先月から目白押しで、大わらわです (^^;;

そんななか、子育て勉強会TERU channelのTERUさんのYouTubeで、SEM・おうちSEMについて「真面目に」お話させていただきました。


今回は、専門的な内容をかいつまんでスッキリ簡単にお話しましたが、さらに踏み込んでしっかり理解したいと思ってくださった方は、下のおうちSEMについての論文(査読あり)を読んでいただけたらうれしいです。

知久麻衣. 「家庭でのETM(拡充三つ組モデル)による学習の個性化 ーおうちSEMの中心的指導・支援モデルの実践的検討ー」. 『個性化教育研究第14号』. 日本個性化教育学会, 2023, p11-23


今さらながら、日本でのSEMは認知度が本当に低いです。「SEM 日本」で検索すると「走査電子顕微鏡」しか出てきませんし、「SEM 教育 日本」で検索すれば、出てくるのは私たちが発信しているモノばかりです。

そのなかで唯一出てきたモノに、文科省の「平成30年度 社会の持続的な発展を牽引する力の育成に関する調査研究」という資料がありました。これは2019年に各国の「優れた才能・個性を伸ばす教育」についてリサーチされたモノですが、表になっている8-9ページを見てみると、アメリカは才能教育の開始時期が一番古く、「主な取組事例」の3つのうちの1つにSEMがあげられています。そして「主な成果や期待される示唆(〇)」と「主な課題や調査の限界(△)」を見てみると、APプログラムやデュアルエンロールメントには(△)がついていますが、SEMには(〇)しかついていません。アメリカ以外の国の取り組みにもやはり(△)がついていたりするので、SEMがいかに期待されているかがわかります。

そんなSEMの中心的要素で、カリキュラムベースでもあるETMに沿った「おうちSEM」が目指す才能伸長は、例えば算数が好きな子を何がなんでも数学研究者にするというものではありません。好きなことや興味あるものを追求することで、「やらされる勉強」ではない、「自分だけの学び」を実感、「学びのオーナーシップ」を持てるようにするものです。

自分だけの学びを進めていくことはとても楽しく充実した活動です。楽しいという感情や充実感は、取り組んでいる学び以外の面にも良い影響を与えます。生活全般に意欲的になったり、苦手なことや食わず嫌いだったことに自ら挑戦するようになったりといった社会情緒面の成長を促す側面も、ETMの才能伸長で私が強調したい部分です。おうちSEM SQUARESの生徒さん達も、まだたった5ヶ月ですが、好きなことや興味あるものに取り組むなかで、今まで興味を示さなかった物事にも自ら挑戦するようになってきています。同時に、楽しく取り組んでいるそれぞれの「好き」がもっと上手にできるよう頑張ったり、自ら「もっと上」を目指して努力したりと、自発的に才能伸長しています。この「自発的な才能伸長」がまさにSEMだなぁと思うのですが、その理論的背景は論文に書きましたので、よろしかったらご覧になってください。

今回のTERUさんの動画は「SEM・おうちSEM講座101」のようになってしまいました。でもTERUさんが対談してくださったことで、普段よりわかりやすく説明できたように思います。TERUさんにはまたまた感謝でいっぱいです。

家庭で実践できるETM(=おうちSEM)については、下のリンク先でも学んでいただけますので、よろしかったらどうぞ。。


また、尻切れトンボのままになっていますが、おうちSEMラジオでもゆるゆる無料で学んでいただけます。


学びの個性尊重プロジェクトの仲間と共に2月にオープンした学び場「おうちSEM SQUARES」でも、おうちSEMをやっています。


よろしかったら、ぜひどうぞ~ (^^)

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