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異次元にカッコいい 『カール・ラガーフェルドのことば』
およそファッションの世界に縁のない生活をしている私ですら、皇帝カール・ラガーフェルドのことは知っている。
シャネルなどのハイブランドのデザイナー、ディレクターであり、モード界の皇帝だ。去年2月に85歳で亡くなってしまったが。死を伝えるニュースには、ユニクロしか着ない私ですら驚いた。
カール・ラガーフェルドだが、一度銀座で見かけたことがある。そもそも知ったきっかけは、銀座で遭遇しビックリを通り越して衝撃を受けたからだ。
10年以上も前の話だけど、仕事帰りにフラフラしながら銀座をヨボヨボと歩いていたら、突然身長が2メートル位ありそうな美男子軍団が現れ、行く手を遮られた。彼らは、2メートルある身長のうち座高の占める割合が70センチしかなく、肩にはリンゴ位の大きさの頭が乗っていて、全員サングラスをしていた。
唖然としながらじっとその怪しい集団を見ていると、どうやら誰かを守りながら歩いているらしいぞと気が付き、もっと目を凝らしてみていたら、その中心に居たのがカール・ラガーフェルドだった。
もちろん、例の格好だった。
白髪を束ね、サングラスをし、黒いスーツに襟の高い白いシャツ、あらゆるところにクロムハーツをジャラジャラとつけ、ライカを片手にあっちこっちにぴょんぴょん跳ね跳びながら写真を撮りまくっていた。多分、私も写真に取られた。身長2メートルの美男子軍団はただの護衛だった。
その時は誰なのか知らなかったけど、どこからどう見ても異次元にかっこいいジイさんだった。
一緒にヨボヨボと歩いてた同僚が目を輝かせながら「カール・ラガーフェルドだ!」と大興奮していたので、その場で色々と教わったのが知ったきっかけなのだ。
それからは、何かで見かけるたびに気にして見るようにしていた。ファッションに興味を持つことはなかったけど、機内誌だとか、ビジネス紙だとかでインタビュー記事があれば隅々まで読んだし、ドキュメンタリー映画をやっているのを見つけたら、ちゃんと課金して視聴した。
読書家としてもよく知られていて、自身も自分はビブリオフィリアであると公言していたほど。
やばい、かっこいい。
彼は、見た目が異次元なだけではなく、生き方も異次元だ。
仕事の実績の残し方も凄いのだけど、それよりも気になるのが豪放磊落であり海闊天空なそのキャラクター(を演じているのだけど)で、言葉がとにかく力強くて適当でふざけていてどうかしている。
でも、あまりにカッコいいので芯を食っているような気がしてくるから不思議だし、実際、よくよく聞けば心に染み渡ってくる気がする。
本書は、そんなカール・ラガーフェルドの名言を編算したものだ。
目次を見るとこんな感じ
カール,人生を語る
カール,モードを語る
カール語録1
カール,スタイル語る
カール,カールを語る1
カール,シャネルを語る
カール,贅沢を語る
カール,体型を語る
カール,デザインを語る
カール,挑発を語る
カール,名声を語る
カール語録2
カール,本を語る
エリザベト,カールを語る
カール,カールを語る
カール好きにはたまらないラインナップなのかな。どうだろう。正直、購入に迷いがったのだけど、迷ったのは数秒で、すぐにレジへ持っていった。だって、今買わないとこの先絶対買えない気がしたから。
中身はまぁ、発言を引用してレイアウトしただけなので文字の量としては大変少なく、ランチの間に読み終わる分量だ。でも、妙な満足感がある。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。