Audibleも本書もしっくり来てない人の話 『やり抜く力 GRIT(グリット)』
東京の郊外に住んでいるということもあり、よく車を利用するのだけど、運転中の娯楽には本の朗読サービスである Audible を利用することが多い。
運転中くらいは本から離れたら良いのにと思ったりもするのだけど、こんなnoteを毎日書いているくらいなので、隙間は全て読書で埋めてしまいがちで、運転中も例外ではない。
それに、Audibleの罠というか、サービスの仕組み上、結局は毎月１冊購入しなければならないので、最近は娯楽というよりも、運転時のノルマになっている。
このサービス、毎月１５００円のサブスクリプションなのだけど、契約していると毎月コインが１枚付与される。このコインでオーディブル１冊と交換できる、という仕組みだ。
このコイン、困ったことに有効期限があって、それが６ヶ月と短いので、うっかりしているとあっというまに期限が来てしまうのが悩ましい。少し油断すると、すぐに６枚溜まってしまう。うっかりコインを失効すると、１５００円を無駄にしてしまうので、それだけは避けたいのが心情。
休会も出来るのだけど、３ヶ月が上限なので、やっぱりうっかりしているとあっというまに復会してしまい、またコインが貯まり始める。
では、退会して、しばらくしたらまた再開したら良いのではないかという話もあるのだけど、退会するとコインは失効してしまうので、使い切ってからでないともったいない。
そうか、それならば使い切ってみようとラインナップを眺めるのだけど、どうやら自己啓発系に力を入れているようなのだけど、その手のジャンルは読むにしても紙でよみたいので、そうなると、コイン全て使い切るほど欲しい物が現れない。結局、失効の近いコインを消費するため２枚、３枚使っておしまいとなる。そして、それが四半期後に繰り返される。
もう、諦めてやめてしまえばいいのにと言われそうだけど、やっぱり車の中ではオーディブルがいいのよね。テレビは視線を取られるから危ないし、ラジオはうまく操作出来ないし。
堂々巡り。
ということで、よし、もう自己啓発系のものでいいやと、失効寸前のコインと取り替えた１冊が今日紹介する本です。
『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』（アンジェラ・ダックワース）
で、本書なんですが、やりぬく力の大切さについて、くどいくらいにくどく説明してくれるのだけど、振り抜く愚かさ、とも読めてしまい、あまりしっくり来なかった。そりゃ成功するには、成功するまでやりぬく必要があるでしょうけど、それって結果論だろうし。この手の本を読む人に必要なのは、自分はいったい何に向かって打ち込み、何をやり抜けばよいのか、それを見つける機会がまず必要だろう。本書では、その点はあまり助けてもらえない。運良く、打ち込む対象が見つかったとして、その後に、どうやってそれをやり抜けばよいのか、それを見つける方法も必要ではないかと思うが、本書はその役に立つようには書かれていないので、やはりしっくりこない。ようするに、しっくりこなかった。
もっと Audible で配信される本が増えるといいなぁ。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。