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【書評】 意外に曖昧だったりするド定番メニューの知識をおさらいしてみましょう 『定番メニューの料理用語130 欧風料理編』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。365冊目。

子どもたちがピザやパスタが食べたいというので、我が家から車で10分位のところにある、チェーン展開をしているイタリアンに行ってきました。

不要不急の外出を避けろといわれているけど、経済を動かすのも大切。このお店は以前から家族で使うのに重宝しているので、潰れちゃ困る。せっかく子どもたちが食べたいというし、毎日夕飯を考えるのも面倒だしということで、これ幸いと、子どもたちのお願いに乗る事に。

とはいえ、リスクは最小化したい。人の少ない時間を狙い、16時半に入りました。案の定客は超まばらで、数組の親子連れが居るのみ。他家族との距離は5メートル近いので、ソーシャル・ディスタンシングもバッチリ。

小2の長女はいつもの石窯焼きのマルゲリータ、4歳の次女はいつものカボチャのニョッキ。店ごとに食べるものが固定されているところが私と一緒。変なところで似てしまっている。メニューも見ずに即決する二人をみて、いつか、私の行きつけに連れていってみたいなと思ったり。

このお店は、注文したら「店に入った時に顔見て焼き始めたでしょ?」と思わせるほどのスピード提供。なので、注文をしたら空いている事もあいまって、たちまち料理が届く。素晴らしい。

料理をいただきながら「マルゲリータはイタリアの王妃マルゲリータの好物だったからこんな名前になったんだよ。だから、その時食べた王妃の名前が竈門禰豆子だったら、カマドって名前になっていて、そりゃカマドで焼くだろうさ、なんて話になったね」と、最近鬼滅の刃好きな長女に、若者文化にドヤ顔で食らいつく面倒なオッサン絡みをしてみたり、「イタリア人は、ニョッキは木曜日に食べるんだよ、あの人達は金曜日には肉を食べないから木曜日のうちに腹いっぱいになろうって話なんだけど、だったら金曜日にニョッキを食べたら良いのにね。ということで今日ニョッキを食べるのは理にかなってる。むしゃむしゃ食べなさい」と、次女に役に立つのか立たないか判然としない、どうでも良い教訓にもならない話をするオッサン絡みをしてみたり。そして、二人から無視されたりしてみたり。

さて、欧風料理のレストランでこのような薀蓄を披露し鮮やかにスルーされる様なお父さんになりたければ、この本が断然おすすめです。マルゲリータの話や、ニョッキの話もこの本から得た知識でした。

とはいえ、ノウハウや薀蓄の本ということではありません。フレンチ、イタリアン、それにスペインとギリシャの料理について、超基本的なメニューを用語として解説してくれている用語集です。

1997年の本ということで、随分と古いのだけど、扱っている情報が定番中のド定番なので、色褪せる事もなく、現在でも実用的。

監修は日比谷公園の老舗フレンチ「南部亭」のシェフのかた。残念ながら絶版。しかも、古書の値段がちょっと高い。

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