SF好きでなくても楽しめる超良質なエンタメ小説『オービタルクラウド(藤井大洋)』【読書ログ#43】
話は2020年の東京から始まる。東京オリンピックが開催されない世界の東京だ。(本が出版されたのは2014年)
主人公はフリーランスのWEB制作男子とプログラマ女子という組み合わせで、それだけでちょっと興味がわいてくる。自分がWEB屋なので。
だがしかし、WEB屋である。徹夜続きで疲れた感じのビジネスカジュアル男子と、給湯器で洗髪しちゃうSIerの激務女子が頭に浮かんでしまい、どうしても迫力がなさそうで心配になる。いやいやそんなことは無いのよ。
しかも、男子のほうは個人で