【注目ニュース】ソニーセミコン コンビニ500店舗に向けて、エッジAI技術を用いた広告効果測定のための視認検知ソリューションを導入開始
発表日:2024/04/24
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概要
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下「SSS」)は、コンビニエンスストアにおけるデジタルサイネージの広告効果向上を目的とする、エッジAI技術を用いた視認検知ソリューションを、国内500店舗に向けて導入開始しました。
SSSは、セブン‐イレブンなど、実店舗におけるリテールメディア※1の一施策として、店舗内に設置されたデジタルサイネージ(電子看板)への広告配信を国内店舗で実施している企業に対し、技術提供を行っています。
導入企業は、この取り組みを通じて、広告主や店舗にとって、効果的なコンテンツ配信を実現するための、高度な広告効果測定に取り組んでいます。
※1: 小売業者やECサイトが自身のプラットフォーム上で広告枠を提供する新しい広告メディアの形態。
今回導入したのは、センサー内でAI処理可能なエッジデバイスを用いることで、来店客のデジタルサイネージに向けられた視認を自動検知し、視聴人数や視聴率を把握するソリューションです。
センサーに搭載されたAIが、検知エリア内に入った人数と、サイネージへの視認の有無、視認者数・時間などのデータを効率的に取得します。また、個人を特定する画像データを出力しないため、プライバシーに配慮した効果測定が可能になります。
解説
最近ではコンビニやスーパーでもディスプレイで商品の紹介などの広告を掲載している店舗が増えてきましたね。
どのような媒体であっても広告宣伝するうえで、どの程度の費用対効果があるのか把握することは非常に重要です。ここが抜けては、PDCAのCheckが出来ないので、改善に繋げられません。
Web上の広告であれば、ページビュー(PV)、クリック数、コンバージョン率などの数値が得られるので、定量的に効果を評価出来ます。
しかしディスプレイ広告にはそれがないため、効果の測定は容易ではありませんでした。
今回のSSSのソリューションは、ソニーが得意とするイメージセンシング技術によって、広告を見た人数や視聴率を解析するというものです。
具体的なハードとしてはAI処理機能を搭載したインテリジェントビジョンセンサーIMX500を使って実現されています。
この製品は、イメージセンサーにAI処理機能を搭載することで高速なエッジAI処理(デバイス上でAIを使用)を可能にしています。
一般に機械学習(AI)では、大量に出てきた生データを一度サーバーに送って、サーバー側で処理して、意味のあるデータに変換します。
エッジAI処理はデバイス上でそのままデータを解析して、必要なデータだけをサーバーに送るため、データ転送時間の短縮につながるというメリットがある訳ですね。
皆さんの身近にも定量的に効果を測定したいけど、手段が無かったものは無いでしょうか?
このようなデバイス上でAIを稼働するソリューションを導入する事で、解決してくれるかもしれませんよ。
それでは!
参考文献
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202005/20-037/
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