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3周年を迎えて考えたこと

本日2024年1月15日で船場ビスポークは3周年を迎えました。
これもひとえに船場ビスポークを愛してくださるお客様おひとりおひとりのおかげです。
いつも本当にありがとうございます。

個人的なことですが、実は年末の検診で引っかかり再検査になりました。
基本的に健康な人間なので再検査になるのは初めての経験でして、やはり最悪のケースも頭をよぎりました。(結果的には大丈夫でした)
お風呂で湯船に浸かりながら、自分の人生を振り返って、子供のこと以外は思い残すことは無いなぁと思いました。
そう考えられたことが幸せだと感じます。

私がこの仕事に飛び込んだのは8年半前に母を亡くしたことが大きなきっかけでした。
わかった時にはもうステージ4のがんで、それからたった4ヶ月でこの世を去りました。

人生は意外に短いかもしれない。
明日死んでも後悔しない自分の生き方を本気で考えなくては…そう思いました。
その後、色んなご縁やたくさんの方の後押しを頂き、この仕事に飛び込んで7年半になります。

もちろん楽しいことばかりではありませんし、辛いことや反省や失敗もたくさんあります。
でも、今こうして好きなことで挑戦できるというだけで恵まれていると思いますし、感謝してもしきれません。
自分の人生を生きていると感じられるのは何より幸せなことだと思います。

世界には理不尽に人生を奪われる人が大勢います。
コロナ禍から始まり、戦争や紛争、地震、事故…特にここ数年の世界は混沌としています。
そういう状況においては自分の無力感を感じますし、この仕事が本当に世の中に貢献することなのか悩むこともあります。

でも私は装いの力を信じています。
平和でなければ、心と体が健康で無ければ、おしゃれを楽しむ余裕などありません。
私も体がしんどい時にハイヒールなどとても履けません。
心身共に健康だからこそおしゃれを楽しむことができるのです。

そして、外見と内面を切り離すことはできません。
外見の自信が内面の自信につながり、その人をより魅力的に輝かせるのです。
私は今までたくさんの方を見てきて、その力が人生を変えるほど大きいことを知っています。

だから、装いを通じて皆さんの幸せのお手伝いがしたいと思ってこの仕事を始めました。

まずは自分にできることをする。
目の前の人の幸せのために全力を尽くす。
それしか無いんだなぁと思います。

未熟な自分が曲がりなりにもここまで続けてこられたのは、お客様を始めサポートしてくださった関係者や友人の皆さま、支えてくれる家族のおかげです。本当にありがとうございます。


昨日、書初めで「初心不忘」の文字を書いて参りました。
そして、書家の先生に書いて頂きましたのは「心」
初心を忘れず、もっともっと心を込めて、皆さまに想いを届け続けたいと思います。

4年目も精進いたします。まだまだ道半ばですので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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