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ファッションが「めんどくさい」と感じるのはなぜなのか?

長年の友人からショッピング同行を依頼されました。
彼女は小学生〜中学生の3児のママであり、バリバリと仕事でも活躍しているワーキングマザーです。

彼女の悩みは、多くの働く女性が抱えるものです。また、私も彼女とのやり取りを通じて自分自身の大切な気付きもありました。

時間が無い!

彼女や彼女の周りのワーキングマザー共通の悩みは「時間が無い」こと。
仕事と育児と家事に追われ、どうしてもファッションは二の次になってしまう。

・買い物に行って選ぶのがめんどくさい。
・買い物が疲れる。
・買い物に行く時間すら惜しい。

これが彼女や友人たちの正直な感想です。
恐らく彼女たちに限らず、世の多くの人たちが感じている悩みだと思います。

自分の好きがわからない!

私は、ショッピング同行をする前にコンサルティングをしています。
その一環で、雑誌やインスタで自分の好きなスタイルがあれば写メを撮っておいて、と伝えました。

「ファッションから遠のいてる人はそもそも自分の好きが何かも忘れている。どれをみていいか決めるのすら億劫。雑誌もどこから手にしたらいいかわからない。」

ワーキングマザーにとって、自分のことは二の次三の次になりがちです。
仕事に家事に追われる毎日で、ファッションの優先度が下がるのは当然と言えます。
そういう期間が長くなると、ふと気付いた時には自分は年をとり、トレンドも変わり、好きなものや似合うものがわからなくなってしまった…そういう状況なのです。

選べないのはなぜ?

私も2人の娘を持つ母ですし、時間が無いのはよくわかります。
私が限られた時間でも洋服選びに困らないのは、「迷わないから」だと思います。

なぜ迷わないのか?
それは選ぶ基準が自分の中にあるから。

これが家電量販店でテレビを買う、とかになるともうめちゃくちゃ迷います。
なぜなら、基準がわからないからです。
何を買えば正解なのかわかりません。
どれも大して変わらないように感じるし、迷った末に買うのを先延ばし…そんなことはよくあります。

ファッションも同じで、自分の中に明確な基準や「好き」というワクワクが無いから、選ぶことができないのです。

ファッションを主体的に選ぶ

彼女とのやり取りの中で、私も大きな気付きがありました。

彼女の知り合いのキャリア女性達で、スタイリストに全てお任せしている方は少なくないそう。
スタイリストの言う通りにシーズン毎に何パターンか制服のように揃える。
彼女たちにとってはそこはアウトソーシングするコストという感覚なのだと。

なるほど。それもひとつの手です。
芸能人がテレビに出るときは、全てスタイリストの方が選んだ借り物の衣装ですよね。
テレビではオシャレな有名人が、私服はヒドイというケースはよくあります。    

それは確かにラクです。
選ぶことができないなら、プロに任せてしまおう。プロの選ぶ間違いない服を着ればダサいと言われる心配も無いし、考える手間も省ける。

一方で、スタイリストとしても決まった服を用意する方が簡単です。その上、定期的に依頼してくれるのだから良いに決まってます。

しかし、私は逆にそれをしたくない理由が明確になりました。
なぜなら、それはファッションを人任せにしているから。それはいわば「依存」の状態です。

毎回用意された服を着て、いつまでそれを続けますか?いつになったら自分で選べるようになりますか?

私がファッションを通じて伝えたいのは、装いは「自己表現」だということ。
自分の内面と外見の表現が一致した時の「自分らしい」という自信。
その感覚を大切にして欲しいと思っています。

もちろんアドバイスやサポートはさせて頂きますが、最終的に選ぶのは自分であるべきです。最初からお任せの姿勢ではなく、装いを主体的に選ぶ意志を持つ。それは大切なことです。

ファッションは楽しむもの

私がまず皆さんに伝えるのはこれです。

「ファッションは楽しむもの」
「自分の好きやワクワクを感じよう」

本来、ファッションに正解も不正解もありません。自由なものです。
もっと感性を解き放って楽しんで欲しい。

雑誌も選べないと言った前述の彼女に、私はこう伝えました。

「リハビリだと思って、少しずつでいいからオシャレのワクワクを取り戻そう」

まずはちょっとファッションにアンテナを立てるだけでも、周囲の見え方が変わります。
テレビ、通勤の途中、ショップのウィンドウ…何気なく見ていた景色でも「この色好きだな」「このワンピースかわいい」など感想が生まれてきます。

もしちょっとオシャレをしたくなってきた。買い物に行きたくなった。
そんな気分になったら、自分の気持ちを大事にして欲しいです。
ぜひ自分らしいスタイルを見つけてください。

https://sembabespoke.jp/



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