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自然の美と人生の学び


『デンドリティッククォーツ』という、まるで風景画の様な水晶を手に取った時、自然界の奥深い美しさと、そう感じられるようになった自分の感性が人生にどのように影響を与えるかを改めて考えてみました。最後まで読んで頂けたら嬉しいです (#^.^#)

Dendritic Quartz

水晶の中に閉じ込められた枯れ枝のような模様は、冬の終わりに生命が息吹を取り戻す瞬間のように感じます。
この美しい表情を見て私は、日本の江戸時代の哲学者、三浦梅園が残した言葉、「枯れ木に花咲くに驚くより、生木に花咲くに驚け」という言葉を思い出しました。
この句の意味は、「枯れ木に花が咲いたら誰もが 驚くが、生きている木に花が咲くことこそ、驚くべきだ」ということです。
朝の光が窓から差し込む静かな瞬間や、夕暮れ時に見る家路につく人々の姿、季節の変わり目に感じる空気の微妙な変化など、日常は美しい瞬間で満ち溢れているはずです。何気ない生活のなかで忙しさに追われてしばしば見過ごされがちな、生命の持つ素晴らしさや普遍的な美を再発見することの大切さを示唆しています。


Dendritic Quartz

小さな石の中に見える自然のごく一部でありながら、私たちの生活に意味を与えてくれる。自然界のささやかな美しさだけでなく、人の人生の中で目に見えない価値に気づかせてくれるのです。
私たち大人の多くは、社会生活の中で、自己磨きや成長、昇進といった目標に追われがちですが、20代、30代の頃は、上昇気流に乗って自分の存在意義を見出そうと奮闘しますが、40代、50代に入ると様々な経験を積んで欲求も落ち着いてきます。そこで初めて、この世界が持つ記号化された側面に気づき始めるのです。経済指標や社会的地位に象徴される価値観が、真の満足や幸福をもたらすわけではない、ということにです。

Dendritic Quartz


子供を育てる喜びや、日常の小さな出来事に心を向けることで、私たちはしばしば記号化された世界から離れ、本来の人間らしさを取り戻すことができます。それは、自分にとって大切なものに時間を使うことが、真の幸せの一つであることを教えてくれているような気がします。デンドリティッククォーツを眺めながら、私たちはこの自然界の一部であること、そしてその中での自己の役割を見つめ直す機会を与えられているのだと考えてみたり。

デンドリティッククォーツに限らず、天然石のような自然の産物は、私たちに世界の見方を変える新たな視点を提供してくれます。それは、目に見える形で現れる美しさだけでなく、人生の深い洞察や哲学的な思索を促すものかもしれません。

お忙しい中、時間を割いて最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆さんの周りの世界を新たな目で見つめ直すきっかけになれば嬉しいです♪


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