一貫した医療

離島医療に従事するようになり、3日が経ちました。新しい命の誕生や、今治したいと頑張っている命は、止まることなく毎日が過ぎていきます。

離島に来る前は断片的な医療を見ることが多く、患者数が多いこともあり、出産して1か月過ぎれば地域へバトンタッチという流れです。

しかし、先生1人で島の妊婦さんやお母さん、子ども達を診ているので、それはそれは丁寧に、生まれたあともずっと経過を見ていらっしゃいます。

助産師にも妊娠から一貫したケアをという流れはありますが、さすがに小学生や中学生など大きくなった子ども達や子育てをしているお母さん方へのケアはなかなかできないのではないのでしょうか。

私は誕生の瞬間も大好きですが、やはりその後の子ども達の成長を見ていきたいと思っています。島の先生も、助産師も生後1か月で終わるのではなく、その後もみていくのが仕事だと思うと、おっしゃっていました。

島だからこそできる一貫した医療。それは、この島で分娩ができないこともあるので、必ずしっかりと健康を守る必要があるからです。

今、コロナウイルスで大変な時期ですが、予防から一貫した医療が当たり前になったらいいなと思っています。生まれてから見守ってくれる医療者がいる。

何かあったときに対応するのではなく、予防からしっかりとしていく。1人1人大切な命。島で学ぶ一貫した医療はこれからの最先端かもしれません。