小脳損傷のリハビリテーション何をするか、しないといけないか(神経システムの理解、脳画像の診方、評価項目選定、治療戦略立案、治療の具体例)

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マガジンでは脳卒中損傷部位別の記事を確認できます

脳卒中リハビリテーションの臨床場面でよく遭遇する
・視床
・大脳基底核
・橋
・小脳
に対するリハビリテーションの考え方と実践についてのマガジンです。

脳画像の読影ができ、神経システムとの関係性の理解が進めば、なぜその症状が出現しているのかがわかります。
すると、評価や治療で行うべきことが把握できるようになります。

マガジンを購入していただくと、4部位がセットで980円となっています。

貴重な時間を無駄にしないために、できるだけ端的に、臨床場面に活かせるような内容にしました。

私見も含まれているため、臨床応用する場合は慎重に行ってください。
このマガジンが皆様の臨床の手助けになれば幸いです。

小脳の概要と役割

運動が実行されるまで

運動が実行されるまでの流れをおおまかにみていきましょう。
感覚→知覚→認知→評価→行動計画→運動プログラム→運動発現
だいたい、このような流れにより運動が実行されるとされています。

運動の企画やプログラムの段階では、
大脳皮質連合野→補足運動野ー大脳基底核→視床
→運動前野ー小脳→視床
というような流れが存在します。
補足運動野(6野)では大脳基底核とのつながりがあり、
運動前野(6野)では小脳とのつながりがあります。

運動企画やプログラムに問題があると、運動がスムーズでなくなる(ぎこちなさ)ことにつながります。

運動企画やプログラムにおける大脳基底核の役割

大脳基底核は、運動企画やプログラムにおいての役割としては、簡単に言うと、
・スタートやストップ
・動作手順
などに関与しています。

尾状核や被殻の前方と前頭前野、中脳腹側被蓋野との機能的連結により、
特に順序づけられた行動(遂行機能)の制御や、行動の発現や変換(実行と非実行の選別)、
自由意志の決定の制御や報酬予測を担っていると言われています。

http://gifunousocchuureha.blog.fc2.com/blog-category-2.html

大脳基底核はダムのような役割があり、基本的な働きは抑制(ブレーキ)です。

脳から送られてくる様々な情報をダムのごとく一度溜めて、必要な情報のみを流すような役割があります。

大脳基底核が損傷を受けると、記憶誘導性の運動(記憶を元にした動作手順)の選択ができなくなり、効率的な運動が妨げられます。

また、不必要な運動にブレーキをかけられなくなることから、動作中に不要な運動が生じたり、急に動き出すといった現象がみられます。

運動企画やプログラムにおける小脳の役割

小脳は、運動企画やプログラムにおいての役割としては、簡単にいうと、
・随意運動の協調性に関わっています。

随意運動の協調性を構成する要素としては、
・時間的秩序(筋出力のタイミング)
・空間的秩序(運動に用いる筋肉の選択と組み合わせ)
・強さの配列(出力の程度)
になります。

これをもう少し分かりやすく言うと、
・どの筋肉を用いるか(空間的)
・筋肉をどの程度働かせるか(強さの配列)
・いつ働かせるか(時間的)
ということになります。

運動時に筋肉の組み合わせに問題があれば方向にずれが生じますし、筋出力の程度に問題があれば揺れは増強します。

また筋肉を働かせるタイミングに問題があれば運動が大きすぎたり小さすぎたりすることもあります。

小脳は、運動前野とのつながりにおいて、上記のような協調的な運動をプログラムする役割があります。

協調的な運動を実現するための機能解剖的知識

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お買い求めいただきやすいように、4部位セットで980円としました。

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総合病院に勤めている、中間管理職の作業療法士です。複数メディアを運営中。 資格:介護支援専門員、A-ONE認定評価者 ホームページ1 https://selfbodywork.jp/ ホームページ2 https://matome-medical-health.com/