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「講談社ゲームクリエイターズラボ」が常時募集を開始

「1,000万円支給しますから好きなゲーム作りませんか?」というキャッチコピーで有名なゲーム制作のクリエイターを支援するためのプロジェクト、「講談社ゲームクリエイターズラボ」が、それまでの「年4回」というペースでの募集から「常時募集」に変更すると発表がありました。

この「講談社ゲームクリエイターズラボ」といえば、先日紹介した現在開発が進行中の「地罰上らば竜の降る」というアクションゲームを作っているHytackaさんが支援を受けていることでも知られているプロジェクトですね。
(※開発者さまの言によればタイトルは変更予定)


2020年の9月にスタートしたというこのプロジェクトでは、現在24組のクリエイターが「ラボメンバー」として登録されているそうです。単純にゲームを作るための費用を支援してもらえることも大きいですが、ゲームを売っていくための宣伝や営業、また世界で売っていくためのローカライズという部分で支援があるのは本当にありがたいものだと思います。

本気でゲームを作って売っていきたいと考えている人は、このプロジェクトに応募して支援を勝ち取るのも良いかもしれませんね。ただこちらは、これまでの応募総数は3,000を超えるものだということなのでかなりの“狭き門”だということは覚悟しておいたほうがよいでしょうね。


ただ今回のこの発表により、「ラボメンバー」の予備軍ともいえる「フェロー」という制度が新設されることになっています。この「フェロー」にも講談社からの担当がつき、「ラボメンバー」への昇格を目指して一緒に企画を作成していくということなので、まだ自分のゲーム企画の練り具合に不安がある人や、サンプルとなるようなものの完成度もまだまだ、という人でもやる気があれば応募してみるのも良さそうです。


最近の世界のゲーム事情を見てみても感じるかもしれませんが、インディーズで面白いゲームがどんどん生まれています。そういった中、ゲーム大国であったはずの日本からは、オリジナリティのある面白いゲームというのはなかなか出てきていません。

それはゲーム会社に所属してゲームを作ろうと思っても、新規アイディアの企画が通りづらいという事情があります。結果として「〇〇の続編」「■■の新作」というシリーズものばかりが出てくるのです(それはそれでユーザーに求められるものだとは思いますが)。

かつてスーファミ時代やPS1の頃にはかなり多くのゲームが生まれてきました。その中にはいわゆる「クソゲー」と呼ばれることになったものも多くあるのですが、そういったものが生まれるほどのアイディアも多くあったのだと思います。

「こんなゲームが作りたい」と思って燻っているクリエイターは多くいると思います。会社ではなく個人やグループ単位でゲームを完成まで持っていこうとするとなかなか難しいものはありますが、この「講談社ゲームクリエイターズラボ」のような支援を使って「日本からだってこんな面白いゲームが生まれるんだ!」というのをぜひ見せてほしいものですね。


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