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「メタバース」「サステナブル」 新しい言葉に振り回されてない?

アメリカの巨大企業メタ社が1万人以上の社員を解雇というニュースが出ていました。メタ社といえば元Facebook社で「今後はメタバース産業に注力していく」ということから社名そのものも「メタ」に変えた会社です。

CEOのザッカーバーグ氏によると「コロナ後もオンライン化は進むと考え投資を増やしたが期待通りの結果にはならなかった。責任は私にある」ということでした。「責任は私にある」としながらも結局は1万人以上も解雇しているということは、経営悪化のしわ寄せが社員にいっているということなのでどうにもスッキリしないですね。まぁ会社の存続を考えればしょうがないことなのでしょうか。


一時期流行った「メタバース」

そもそも「メタバース」という言葉、コロナ禍に入ってから在宅業務やオンライン会議などが定着しだした頃から急激に流行りましたよね。日本でも2020年後半くらいか2021年初頭くらいから、やたらいろんな場所で目にしていた気がします。

「何か新しいものを感じる言葉」ではありましたが、どうにもこの「メタバース」にはボンヤリとしたものしか感じられないな、と思っています。「バーチャルワールドに自分のアバターを作って入り、そこで現実世界のように歩いたり買い物したりできる。会社に出社していなくても社員が集うことができ、出社しているのと変わらないような業務スタイルが行える」などといったことをメタバースの一つという言い方をしていましたが、なんかこう……具体性が感じられないんですよね。

TVCMなんかでも、メタバースがうまく説明できないことを逆手にとったようなCMがありましたが、やっぱり世間の認識ってそんな感じなんですよ。

やっぱり「具体的に〇〇」という部分がないと、一瞬の興味は引けても忘れられていくというか、そこに付いていこう出資していこうという人もいなくなりますよね。新しく出てくる言葉にただただ振り回されているところがないか、と感じることが多いです。


言葉の意味はちゃんと認識されているだろうか

実は「メタバース」以外にもちょうどコロナ禍の少し前とかコロナ禍になってからよく使われるようになった言葉がいくつかあります。「SDGs」「サステナブルな社会」。こんな言葉、TVやなんかで見たりある日突然ウチの上司が使うようになった、といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「何か立派なことに取り組んでいる」「何かすごいことを言っている」ようなことは思っていても具体的なところは分からないまま使っていたりしませんか。

こういうところなんですよね。

何かはっきりと具体的に言えないことを大雑把なくくりで新しい言葉で誤魔化している感じ。こんなことに人が付いていきますかね。


ちなみに上で言った「SDGs」や「サステナブル」というのは以下のようなことらしいです。

SDGs簡単にいうと
SDGsとは「持続可能な開発目標」。簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のことです。
※「持続可能な」という部分は、「人間の活動が自然環境に悪影響を与えず、その活動を維持できることを意味しています。(改善する動きを)長期間に渡って、実施し続けられる」という意味。

クリエイト転職中の記事より抜粋

サステナブルな社会とは
「サステナブル(Sustainable)な社会」とは、「持続可能な社会」を意味します。それは、地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、ずっと生活をし続けていける社会のことです。

ベネッセWebサイト中の記事より抜粋


今後振り回されそうな言葉

さて、では最近出てきている言葉、今後はいろんな業種でも使われそうな言葉を最後に提示して終わろうかと思います。

それは、「DX化」です。

皆さんの職場でももしかしたら「今後我が社ではDX化を進めていきます」みたいなことをある日突然言われるかもしれませんね。

「DX化」の意味についてはあえてここでは書きません。皆さんで調べてみてください。「な~んかまたボンヤリした意味だなぁ」と感じられることと思います。そういうときは具体例を見たほうがいいですね。


時代が進めばいろんな言葉が出てきます。そういったものは自分の中でしっかり咀嚼して本質の部分をちゃんと見てください。ただただ振り回されることのないように。

もしかしたら「元々ある言葉をただ新しい言い回しにしているだけの言葉」なんてのも中にはあるかもしれませんから。

今回はこのへんで。

それでは、また。

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