貴方へお返事します。
そうですか。そんな生い立ちがあったのですね。実は私の母も同じですよ。貴方よりもっと複雑かもしれません。
当時は妾とか2号さんとかいう言葉がありましたが、その妾の子ですからね。しかも本妻とその子供たちと同居ですよ。貴族みたいですね。相当な田舎だったので、噂も酷くて、いじめられて、母はとても辛い目にあってたようです。
はっきりと、私には教えてくれないのですけどね。縁を繋げたく無いのでしょうね。
でも、母は元気です。色々あったでしょうが、父と喧嘩しながらも、楽しく暮らしているので、よかったなあと思ってます。
父は説教臭くて、野暮ったくて、一緒にいるとなんだかカッコ悪くて。少女の時は、反抗してました。
学歴が無いので苦労もしていたようです。今思うと、実家に文学全集がやたらとあったのも、それを補おうとしていたのかもしれません。それとも時代でしょうかね。でも、家族のために一生懸命働いてきた人です。
そして、忘れてました。父はそんな複雑な環境から母を連れ出した男性でした。
80歳を超えた父です。しばらく顔をみてないので、今日は仕事帰りに、娘といっしょに実家へ寄るつもりです。
余計なお世話かもしれませんが、いつか、貴方の傷が癒えたらいいなと思います。