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片隅に残っているもの

顔をあげると、縦長の御神札、お守り、御朱印帳などが、部屋の高い一角に集まっているのが見えた。

必死にすがった、あれも、これも、昔のこと。
気持ちはとっくに抜けているからか、御神札などは何でもない木の板に見えてしまう。

抜け殻のよう。誰もいない。良くない(不謹慎)か。

神頼み。したところで自分の思うようにはいかなかった。それが道理なら。

納めに行こう。

ありがとうございました。
そんな言葉も今ならば、必要以上の感情なく静かに言えるだろう。

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