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文字に残す息子語り、ダメ母語り

あまりに頭痛が酷かったので、仕事中に思わず息子にLINEした。息子は何かあると頭痛に襲われるタチなのだが、「今は」問題なく過ごしている。逆に大丈夫かと心配された。スマホに表示されたその言葉に微笑んだ。

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まだ彼が小さな頃、くの字になって一緒に寝ていた。私が横向きになると膝の曲がりに丁度ハマる息子。寒い冬はホカホカのその小さな身体を湯たんぽ代わりにしつつ、息子の匂いを嗅ぎながら眠りについた。幸せの匂いだ。

小学生になったら、野球をしたいと言い出した。六年間続けて、辞めた。思い出すと胸が痛い。
中学生になったら、卓球部に入った。野球の呪縛から離れて楽しそうだったので、安心していたら、ある日息子が突然泣きながら私に相談してきた。卓球ができない。腕が何故だか勝手に違う方向に行ってしまう。大事な団体戦だったのに僕のせいで負けてしまって先生にふざけるなと怒られたと。「イップス」だった。私はイップスを知らなかった。

そこからだった。自信を無くした息子は体調を崩しがちになり、成績も急降下。登校しても発熱と頭痛で動けなる事が増えて、学校からの呼び出しでコンニャク状態の息子を何度も引き取った。
中学三年生の冬。このままでは高校受験も危ないので、心療内科受診をお勧めしますなんて、やんわり担任から言われた日には、震えた。
息子がドンドン崩れていっていると思い込んだ私は、心療内科に連れていってしまった。嫌だったろうに。

先生は私と息子、別々に話を聞いてくれた。
「息子さんは大丈夫です。それよりお母さんが心配しすぎないでくださいね」
私が、息子を追い詰めていた一因だったのだ。分かっていた。でも、心配だった。

寒い冬にスルリと布団に入ってきて、ぎゅっと手を握ってきた息子。
ブランコの立ち漕ぎが出来なくて、泣いていた息子。
私が視界からいなくなると、大泣きで探し回っていた息子。
不妊治療で双子を授かった時、女の子二人と言われていたのに、産んでみれば思いもかけず一人が男の子だった驚きと喜び。

大好きすぎて、心配しすぎて、先回りしすぎて。

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「浪人生活を応援する会」っていうグループLINEを友達が作ってくれたんだって、苦笑いしながら話してくれた。そっか、そっか。

ママもさ、頑張るよ。
頭痛はするけどさ。

苦手な英語、、進んでる?
あ、ごめん。また余計なコト言っちゃった。
この親、激甘・過干渉気味につき危険。早急に離れるべし。