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#1. はじまり。の準備。

これは、独立行政法人を休職し、イギリス大学院に進学した27歳(男・独身)が、修士論文提出後、イギリス移住を決心し、何かを成し遂げるまでのお話し。

っということで、人生の分岐点にいるからこそ、この経験や感情を忘れないように、記録していきたいと思います。まずは、どうして安定の職を手放し、日本を離れ、イギリスに住もうと考えたかを書き残します。

  1. 会社に人生を握られたくない…
    2017年4月に入構し、2022年10月15日に退職する組織は、大体3年で東京本部・地方・海外をローテーションします。異動がないエリア総合職への転換もできますが、その場合、階級・給料が下がることになります。就職活動をしていた大学生時代は、住みたい場所や深めたい専門性も定まっておらず、だからこそ頻繁なローテーションに魅力を感じていました。ただ、大学院で「途上国開発×情報システム」を勉強し、今後は、ITを軸にキャリアを積みたいと考えるようになりました。しかし、退職する組織では、農林水産食品、製造業、ECなどなど、仕事内容は多岐に渡り、将来的にどの分野の仕事を担当するか予想がつきません。そして、今後、結婚・子育て(できるのか?)を考えると、自分で、住みたい場所を選べないこともリスクに感じるようになりました。

  2. 日本に帰りたくない…
    海外に居るとよくあることですが、SNSを通して得る情報は、日本のネガティブなモノばかりでした。何が真実なのか?はわからないですが、安倍元首相の暗殺以来、旧統一教会の話が世間を騒がせたり、そもそも夫婦別姓や同性婚が許されない日本。もちろん、海外の政府が真っ白なんてことはなく、調べればたくさんの問題が出てきます。ただ、今は、そんな日本の状況に疲れてしまった。離れたいと思ってしまいました。こうやって優秀な若者(自分が優秀とは言ってません)の日本離れが進んでいくのかな…と実感しています。

  3. 2年間のVISAがもらえる!
    もちろん前述したネガティブな理由ばかりではありません。イギリスでは、2年前から卒業生VISAが導入されました。この制度は、イギリス国内の大学・院卒業生に少なくとも2年間のVISA(就労OK)を与えるというもの。修士論文を提出し卒業判定待ちの私も、この制度の対象になります。大学でアメリカ・オレゴン州に1年間、そして、今回イギリス・マンチェスターに1年間留学したものの、家探しは大学を通して行い、海外での就労経験はありません。そこで、せっかくの機会、日本の外で、自分の力で(=大学を通さず)、生活基盤を築く経験がしたい!英語をもっと上達させたい!(パートナーも見つけたい!)新しいことに挑戦したい!と思うようになりました。
    留学に行く前は、卒業生VISAの存在を知りつつも、すぐに復職するつもりでした。なぜなら安定の仕事を捨てて、なんのツテもないイギリスに残ることが怖かったから。ただ、既にイギリスに残ることを決めているクラスメイトや、PhD修了後にバーでバイトをした経験がある友達の話を聞いて、自分にとって「ほぼあり得ない選択」が、「あり得る選択」に変わりました。そして、「なんとかるでしょ!」「死ぬ時、後悔しない選択肢をしたい!」と、今はこの選択にワクワクしています。

そんなこんなで、イギリスへの移住を決めた私ですが、今は退職願を出すためと、家族・友達に会うために、日本に一時帰国中。同時に、家・職探しに奮闘中です。この苦悩と経験も次回以降記録に残せたらと思ってます。


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