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Elysian Acoustic Labs 「Pilgrim(ピルグリム)」 イヤホンレビュー #PR

今回はElysian Acoustic Labs(エリシアンアコースティックラボ)の「Pilgrim(ピルグリム)」をHiFiGoさんから一週間お借りしてレビューする機会を得ました。いつもの通りレビュー内容はリンクなどの便宜は図りますが、それ以外の忖度はなく自由にやっていますので明記しておきます。またリンクにはアマゾンなどのアフェリエイトリンクが含まれることがあります。

音についての印象だけ知りたい方は、記事の一番下の部分に音についての印象が書いてありますので、そこまで飛ばしてください。

HiFiGo公式サイト :https://hifigo.com/

HiFiGo Amazon日本のセラー商品一覧 :
https://amzn.to/4dO4q7e


Elysian Acoustic Labsってどこのなんて会社?

Elysian Acoustic Labの名前は私は初めて知りましたが、実は日本ともなじみの深い会社のようです。
公式サイト https://elysianacousticlabs.com/ を見ると、2016年に法人化され設立されたシンガポールの会社であり、Lee Quan Min という人が創業者だとわかります。
当初はイヤホンのリシェルといって外装の部分を個人個人の耳の形に合わせて作り直し、内部の音を出す部分を移植する…という、言えば簡単そうですが、とんでもなく大変な作業をしている会社だったようです。

2019年のフジヤエービックさん・FOSTER電気主催の「自作イヤホン・ヘッドホンコンテスト」で一位に輝いたという実績があり、そこから飛躍し始めた、という事みたいです。

一台一台を手作りしているみたいですね。

Fujiya Avicの2019年自作コンテストに言及した記事

Elysian の公式サイト

卓越性への道は、当時の IEM オプションの不備に対する怒りから 2015 年に始まりました。機械エンジニアの Lee Quan Min は、自分にとってサウンドの意味を再発明する旅に出て、古い Ultimate Ears TripleFi10 を改修することにしました。地元の愛好家たちの関心を集めると、Lee はリシェル サービスの提供を開始し、その過程で経験を蓄積しました。

Elysian Acoustic Labs は、リシェルの注文を正式に受け取るために、2016 年に Lee によって法人化されました。数え切れないほどの IEM をリシェルした後、Lee は、その時点では不可能に思えたことに挑戦する準備ができています。それは、世に出ている大衆とはまったく異なる、彼独自のハウス サウンドを備えた完全に自作の IEM です。 Lee 氏は、オーディオの卓越性を追求し続けた結果、彼が探していた Elysian を実現することができました

この画期的な進歩は、積極的に技術を磨き始めてからわずか 1 年後に、日本市場で起こりました。フォロワーが次々とリシェルサービスを提供し、ユニークなハウスサウンドを搭載した Elysian の IEM の初期バッチが導入されました。エリシアンは、2019 Fujiya Avic X Foster Alliance Program IEM 作成コンペティションに参加し、競合他社を簡単に破り、尊敬される第 1 位賞を獲得しました。この機会を利用して、リーはフォスタードライバーへの多くの理解を集め、ドライバーを制御するための革新的なダイブパスシステムを開発しました。

https://elysianacousticlabs.com/

Pilgrim 写真紹介・インプレッション

Pilgrim の紹介

Pilgrimの紹介によれば、2 種類のカスタムされたSonion社のバランスドアーマチュアドライバ、中音域用の Sonion 2300と高音域用のSonionE50、そしてダイナミックドライバは 従来の PETとは違う、液体シリコンゴム (LSR) テクノロジーを特徴とする Al-Mg(アルミニウムマグネシウム合金)振動板の、9.2 mm サイズのDDを採用し、3ウェイのクロスオーバーシステムを搭載しており、Lee氏によって一貫性と調和を保って調整されているようです。

 高級感を感じるフェイスプレート

正直ちんぷんかんぷんな人も私の記事の読者には出てくると思うので、補足すると、大きく分けて3つ(うち一つは2個)の方式の違う発音体(スピーカー)があって、各音域を大きく3つに分割して各部品に担当させているのに、それぞれがバラバラに聴こえないようによく調整されている、という意味で捉えればOKです。

ケーブルは交換可能ですが、端子が Pentacon Ear という近年注目され音質的にアドバンテージがあるとされる端子を採用しています。2pin版が欲しいですね。

付属のケーブルは同軸のケーブルっぽくて、銀メッキされてるのかも。4.4mm版を今回はお借りした。 悪いケーブルには感じないけど、こんなものかな、という感じもするかな。被膜はしっかりしている。

価格は399ドル。日本円で2024年5月現在の為替では約6万5千円ほどになります。お高級ですね。

筐体の素材は主にアルミニウム合金で、ステム部分の金属チューブはステンレス合金…と組み合わせてあるようです。

ここの部分だけステンレス製
本体ケースは上品で清楚な質感

Pilgrimは外観はきちんと作られています。 さしあたって造成品質に問題は見当たりません。 装着感も無難な形状で問題ないです。若干フェイスプレートは傷がつきやすいかもしれません。

付属のイヤーピースはSpinfit CP100が付属しています。

中華イヤホンをよく買う方は特に、ケーブルの端子の違いが要注意、といったところです

Pilgrim 音質等インプレッション

  • 音量取りやすいが、情報量を上げたいため、音量上げたくなる

  • ベースの表現に深みあり

    • ゴゴっと唸るような音も適正な定位感、位置できちんとでてくる。 かといって量が多すぎたり、抜けが悪かったり、攻撃的なベースではない

    • やや弾力的なベース

    • 低音域の情報量が多い

  • 分離は凄くしている

  • 閉塞感の少ない音

  • 音漏れは1割くらいする

  • 音が聴き分けやすい

  • 最初に一聴した時は普通の音じゃん(良く調整された音じゃん)と感じた

  • 中音域は凹みはあまり感じずきちんと前に(=頭の奥に)張り出てくる

  • 高音域はBA感は薄く、BAらしい主張は控えめ

    • 高音域は金属的では無く、流石に価格帯の高さを感じる

    • しっとりとしていて伸びやかで実存感のある中~高音域

    • あまり刺さりがない

    • スネアは刺さらずきちんとスネアの張り詰めている感じがわかる

    • ピアノはピアノの硬い音や演奏のニュアンスもきちんと再現されていると感じた

    • それっぽい音、というよりはリアリティや空気感が一段高い感じで嘘くさくない

    • 音色から判断するに、耳道内共振が少なめで済んでいるかもしれない

  • 空気感は感じる

    • 広すぎないが狭い空間表現では無い

    • よく言われる言い方だと横に音場が広めか

    • ただし、intime 翔のように高音域が絹ごしに粒立つような高音域の感じではないと思った

  • 私がNICEHCK Himalayaで感じたようないい音の感じとPilgrimは方向性が違っている。私はHimalayaのほうが好きかもしれない

  • 全金属製のハイブリッド型のイヤホンの、あらゆるアラを無くして、全域良くしたような音という感じ

  • 総じてみると、ぱっと凄みを感じるものではなかったが、どの方向からもクオリティは高く、調和がとれている

  • 特に特徴的なのが低音域~中低音域にかけて。低中音域。

    • 低中音域は多層的に聴こえ、このイヤホンの最大の特徴と感じる

  • 端子が Pentacon Ear

    • 2pin版が欲しい

  • 付属のイヤーピースはSpinfit CP100

周波数音圧測定グラフは http://squig.link を参照してください。 

Squig.link創始者、Super*ReviewのMRS氏測定の Elysian Pilgrim 周波数音圧測定グラフを拝借させて頂きました。

Elysian Acoustic Labs  Pilgrim 周波数音圧特性グラフを見る限り、8KHzがあまり上がってない(カプラの共振ポイント……耳では6KHzの部分…)もしかして共振が少ないのかもしれず、高音域の実在感(リアルな感じ)に寄与しているかもしれません。


こうしてみるとやはり質感は水準以上であることがわかる。

開封体験・写真

製品箱
製品箱
開封
付属品一式
付属のケースの中にケーブルとイヤーピース、清掃用ブラシが入っている。
本体アップ
本体を内側から見た写真

Pilgrim 商品リンク

Amzon.co.jp 

HiFiGo直営店


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