見出し画像

Letshuoer S08 は 新世代13mm平面駆動。新要素山盛り、普通のDDみたいで新感覚の平面磁界駆動イヤホン!#PR #おすすめ


Letshuoer S08 とは?Letshuoer とは?

Letshuoer S08が到着しました! 今回はLetshuoerさんのご提供です。
商品提供ではありますが、忖度せずレビューすることをお約束します。

また音質の評価だけざっくりと知りたい方は、下の「音質評価」まで飛んでください。

Letshuoer は S12 という平面磁界駆動ドライバ採用モデルで一躍有名になりました。

その当時超高価で現在為替で4万円程度からしかなかった平面磁界駆動をセール時1万円、通常2万円程度のクラスに落としてきただけではなく、音色や音の完成度が非常に高かったからです。
S12の音は、全域にわたって見通しが良く、分離や詳細度合が高く、スピード感があってタイトで、かつしかも響きの良い筐体であり、空間の表現も立体的で優れていました。その音色は、多くの人を虜にし、そのS12はPro版やHBBとのコラボのZ版が発売されるにも至ります。

S12の後には、S15という樹脂筐体で、R-Sonic技術を搭載したパッシブラジエーター(それ自体が震えるのではなく、筐体の中での空気圧の変化を利用して低音を出すもの)を搭載し、低音の弾性を特に改善したモデルというものがあります。私は未体験ですが、S12が好きだった人にはこれはだいぶ方向性が違う、と言われていました。

S12以前もShuoer名義で低電圧EST(MSTと呼ぶのが正しいと思う)ドライバーとBAとDD搭載のTapeなどの製品を出していました。

Letshuoer の音については、ファンは多く、十分信頼のあるメーカーで、日本は現在ナイコム株式会社さんが代理店をされています。

今回のLetshuoer S08は

  • 第4世代の新規開発13mm平面磁界駆動ドライバーを採用

  • 振動板にはマグネトロンスパッタリング方式

  • 振動板のフィルムを高精度薄膜形成で製造

  • 前後2層による二層ボイスコイル回路を採用(共振を大幅に減少)

  • PTR弾性フィルムを素材にするエッジを追加(低域の深度を向上)

  • 銀メッキ高純度銅線のケーブル

  • ケーブルのプラグは3.5mm と4.4mmでしっかり回して止められる形で交換可能

そうした新要素沢山の製品です。

LetShuoer S08

それでいて、99ドル、2024年7月3日現在 Amazon.co.jp で17,450円と1万円台で売られています。円安が憎い!

次に製品構造の画像を示します。
この画像のように、マグネット配列体(アレイ)が上下にあり挟み込む形になっていたり、PTR弾性フィルムというフィルムを圧着していたりします。
これにより柔らかく、深い低音域を実現しているようです。

Letshuoer  S08 構造写真
Letshuoer  S08 振動板周りの構造。

Letshuoer S08 開封体験写真

開封の写真
立派なケースが付属、ここに付属物が入っている
Letshuoer  S08 シルバー のアップ
Letshuoer  S08 付属物一覧
イヤーピースは2種類3サイズづつ付属
Letshuoer  S08 別角度
Letshuoer  S08を掌に
きちんと装着しプラグを締め付けたところ
プラグを交換する際はボルトを回す。回しすぎても取れることは無い。
装着感に関しても多くの人の耳に問題ないでしょう。

LetShuoer S08 音質評価

従来の平面磁界駆動イヤホンは、いわゆる解像度感が高いながら、低音の弾性や、音に対する温かみや、湿度のある音が表現しにくい、カラカラとした寒色ともいえるような音でした。それはそれで小気味いいのですが、S08ではその低音域の主張が大きく変わったところです。

音色は味付けが少なく、歪み感も少なめで、F特性的にも奇妙に感じるところは少ないと思います。

私にはちょっと低音が多いですがEQなどで調整すれば問題になることはありません。EQにも素直に音色が変化が少なく反応してくれます。

透明感のようなある種人工的な味付けも少ないですが、低音の温かみがとにかく特徴としてありますね。

https://hbb.squig.link/?share=Let_S08

HBBの測定したS08のF特グラフを拝見すると、低音の量は少し多めながらかなりフラット的なF特グラフになっています。
本当に心電図のようなフラットだと人間の耳にはよく聞こえないらしいので、このくらいでもかなり自然でフラットな部類かもしれません。

イヤーピースが合えば低音はかなり強いし、中音域に関しても独特の響き方があります。

NICEHCK F1 Proもやや低音に弾力が平面磁界駆動にしてはあると言う点がありましたが、Letshuoer S08はより自然で力強く弾力性のある低音で、まるでシングルDDかのような低音域を持ちます。

反面といいますか、15KHz以上の超高音域については抑え気味になっているような気がします。

これは高音域が出てないわけではなく、中音域と低音域の主張があるため、相対的にそのように感じるわけですね。

S12が従来系の平面磁界ですが、S15がその弾性に取り組んでひとつの回答を…
そしてS08ではS15のようにパッシブラジエーターなどを使わず、樹脂筐体も使わず、S15でやりたかった事をきちんとタイトな音が出せる金属筐体でやったという感じを私は想像します。

ちなみに、DDや振動板自体が動く素材の場合、制動のため重たい金属筐体が良い音を出すには正義なのだ、と私は思っています。

特筆なのはNICEHCK Himalayaでも採用された交換プラグが回し止めできるようになっているところで、すっぽ抜け防止のために本当に全部これになるべき。

特筆ものの交換可能プラグ

駆動力のある環境で4.4mmで聴いた方がもちろん良いのですが、案外にスマホに安価なDACであっても低音のボケ感は少なくタイトかつ弾力があり、中高音域の見通しも良い音を出します。

S08は良い点は普通のDDみたいな音であるという点で、ただ、平面ならでは、というマニアとしては楽しみな「違い」の部分も少なくなっている感じもします。

しかしマニアではなく、最大公約数的に好まれる音響的にはこっちが正解の方向でしょう、と思います。

中音域の見通しやボーカルの感じ、詳細感や歪み感の少なさ、スピードの速いタイトな立ち上がりや立ち下がりに平面感は少し残っています。

もうちょっと低音を減らして中高音を引き立てたい、低音は減らしたいという方は、KBEARやNICEHCKの純銀線へのリケーブルやTRN TIPSや水月雨のSpring Tipsへの交換などもオススメですね。

S12のように全域バリバリに伸びている、とか、超高解像度だべらんめえ、と言った感じの印象を求めていると肩透かしなので、Moondrop 水月雨のLANやChu2とか、ああいう感じの適正な音を求めていて、平面磁界駆動は原理上のポテンシャル的にはもっと良くできるはずなのにまだなんか平面はイマイチ…そう思っていた人に特に推せるかなと思われます。

それでもそんじゃそこらのダイナミックドライバ一発のイヤホンより、ディティールがよく出ているし、従来と違い濃厚でありつつ平面らしい音というちょっと不思議な感覚があります。
(ディテールがよく出ているという意味ではHimalayaなど価格帯が違うイヤホンほど出てはいませんし、S12程ではありません)

低音も超低音が下の下の感じはあまりないというか、打ち込みアタックがスピード感がありタイトであり、さらに低音はサブベース(超低音)よりベース(低音、低中音)の主張が強いので、BAイヤホンのスピード感が好きかつ、低音は好きな人にも試してみてほしいと思いました。

ふぐみかんさんもいってましたが、音が近いのに空間がある。分離感が強いのにウォーム気味で、演奏者やスピーカーを近くにおいて密閉空間の中で反響が起きている感じ、全情報量が耳に飛び込んでくる感。そういった音でありながら適正感がある音であり情報量が減らない。という音が聴けるのはS08の強み。

https://www.youtube.com/watch?v=PvG2oEFtQwE

ふぐみかんさんのS08のレビュー
さすがにPRのレビューで他人のレビューを張り込むのもどうかなと思い、リンクだけにします
でも、レビューを見る方には、いろいろな人のレビューを参考にされることをおすすめします

S08の特徴のためにはリケーブルやDACを良いものに変えたり、4.4mmバランス駆動で駆動力を上げたり、イヤピースを変えてみたりしたほうが、特徴、特に空間の広さについては感じやすいんじゃないかと思います。

私はデフォルトのままで3.5mmで聴いた場合のS08も好きですけれど、そういった変化させる要素がS12は比較的少なかったのに対し、S08は結構変化するんじゃないかという印象を持っています。
スマホ直刺し3.5mmだとこの空間の残響感の特徴をあまり掴めず、「MoondropのLanやChu2と似たような感じの音だなあ」となること間違いなしなので、3.5mm環境の人はリケーブルとか4.4mmに挑戦してみるのも、もちろん3.5mmのままこの適正感を楽しむのもありです。

高音域もね、周波数的にS12みたいに伸びてるわけじゃないけど、確かに詳細さはあるんですよね。そこらへんが不思議なところでもあります。高音域が物足らないという印象は少ないですね。
あとは私の好みからするとS08はちょっと低音は強すぎかなぁ。
低音が支配的だとまでは言いたくないですが(イヤピでどうにかしやすい部分でもあり)デフォルトイヤピではちょっと低音が強いですね。

今まで私が触ってきた平面磁界駆動のイヤホンの中でダントツに柔らかく弾力性のある低音を持つ平面磁界駆動のイヤホンがS08です。

平面磁界イヤホンが初めてであれば、NICEHCK F1 Proか、Letshuoer S12か、TRN Azure Dragonを検討するのがよく、低音に弾力性があって欲しい、腰高な感じよりも、どっしりしている方がよい、と感じる人はS08を掴むのが正解かもしれません。

あとは無印ではなくProの方の、HeartMirrorProが好きだった人なども聴いてみて良いイヤホンなのではないでしょうか。

また、沢山のイヤホンを買うのが趣味な訳では無い人にもオススメしたい一本ですね。
非常に適度な音でかつ音も良いと言えるバランスです。

個人的にはこのS08の方向で、開放型イヤホンになった音を聴いてみたいと思いました。開発してくれないかなと思います。

Letshuoer S08 のお買い求め

2024年7月3日現在 Amazon.co.jp で17,450円と1万円台で売られています。

AliExpress では LetShuoer公式ストアさんの出品では17,733円です。
アリエクスプレスのクーポンもセール時組み合わせればAmazonよりも安いかもしれません。

Letshuoer JP さんの X投稿


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?