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Letshuoer DT03 は ニュートラルでハキハキとした良バランスのDAC/AMP

Letshuoer DT03 について

今回はLetshuoerJPさんからのご提供で、DT03というDAC/AMP(以下DAC)をレビューのために提供いただきました。


LetshuoerはS08というイヤホン製品のレビューを私も行いました。

S12やレビューでも言及したS08といったイヤホンを発売するLetshuoer(レットシュオアー)ブランドからの発売になったDAC製品がこのDT03です。

どういう製品なのか? このページを見ている人に説明が必要かはわかりませんが「より高音質にイヤホンの実力を発揮させるための装置。川の上流のようにイヤホンに音の信号を伝えるときにより高品質な信号を伝える装置」であると思っていただければOKです。

これ系の製品はドングルDAC(ダック)、と呼ばれています。

実際には、ダイソーに売ってるような安いイヤホン用変換でも、十分に現代の出音は高音質ともいえますが、こうした高額かつ高品質な製品を使うと、高音質なだけでなく、音の味わいが変わる感じもあります。

この製品はパソコンやスマートフォンで使うことができます。どっちでも使うことができるけど、パソコンやスマートフォンで使うときには、音量を最初小さくしておくのが大事(特にパソコン)。爆音で音が出ないように。耳を傷めちゃいますからね。
…という事だけは初めての人は注意してください。

昨今のドングルDACではシーラスロジックのCS43131というチップや、CS43198というチップを、バランス駆動や、より低ノイズを目的として、2つ搭載しているという機種がトレンドです。

このDT03はESSのES9219Cをデュアル搭載しているのが大きく目を引くポイントです。

なお、国内では15,670円で販売されており、国内ではナイコム株式会社さんが取り扱っております。eイヤホンさんやヨドバシカメラさんの店頭でも買えることでしょう。

付属物は、長いUSBケーブル80cmと 短いUSBケーブル12.5cm Type-CからType-Aに変換するアダプター、革製のケース がつきます。特に革製のケースがついてきたり、長いケーブルもついてきたりするのは、うれしい付属物でしょう。
他社の場合、革製のケースみたいなものを別に買うと結構な値段がして、1万円近くしたりすることも多いですから、地味にうれしいポイントです。

Letshuoer DT03 開封体験 & 製品外観

Letshuoer DT03 付属品 写真のもののほかに Type-CからType-Aに変換するアダプターがつく
ライター3個分くらいのサイズ感
ゲイン切り替えスイッチがスライド式なのがgood


そもそもDACって何だ?

「DAC」は「Digital to Analog Converter(デジタルアナログコンバーター)」の略で、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置を指します。
音楽再生において、パソコンやスマートフォンに保存されている音声ファイルを高音質で再生するために利用されます。DACを使わずに音楽を再生すると、ノイズが混じったり音質が劣化する可能性があります。(注:DACを使わないとそもそも音が出ないのでCopilotが間違っている)
アンプとは異なり、DACは信号の性質を変換する点が大きな違いです。DACを選ぶ際には、音声出力に使う機器の規格や対応フォーマット、単体型か複合型かなどを確認しておくと良いでしょう

Microsoft Copilotより

とまあ、月並みな説明を読んでもチンプンカンプンな人もいるでしょう。私の記事を読んでくださった方にはもっとわかりやすくしたいところです。

より高音質にイヤホンの実力を発揮させるための装置。川の上流のようにイヤホンに音の信号を伝えるときにより高品質な信号を伝える装置

そういう理解でOKです。

通常、DT03のようなDAC(ダック、と発音する)には、アンプ(Amplifer)も搭載されていることが多いです。

アンプは増幅器のこと。微細な信号を増幅します。
ごく単純に説明すると、音量が大きくできるのはアンプがあるおかげというわけです。

良く使われるイヤホンで音楽を聴くためのDACの例

上記の写真のケーブルにもDACが内蔵されています。
最近のDACは一つの集積回路の中に信号を増幅する機能も、デジタルからアナログに変換する機能も備えています。
これでも音は出るし、いいイヤホンをつなげば十分良い音に思えます。
何が違うのでしょうか?
DT03のような大きな筐体に詰め込まれていて、どういう風に違うのかということなのですが、

・3.5mmにくわえ、イヤホンの左右を独立に駆動することができる4.4mmバランス端子を備えている。
・クロックをUSBの信号から生成せず、独立した水晶発振器なりのクロックを搭載している

この二点だけをとっても、かなりのメリットがあります。

クロックが独立していると、音がシャキっとし、芯にメリハリがつきます。

と思ってください。

さらに、一応スペックを公式サイトから持ってきてみましょう。
公式サイトは以下です。

また国内のナイコムさんのサイトの製品情報もリンクしておきます。

DT03スペック

音の体験を高みへ

2枚ES9219C採用 3.5+4.4デュアルコネクタ

  • DT03には高性能チップである「ES9219C」2枚を搭載しており、独立の高精度水晶発振器を内蔵し、USBクロック干渉を最大限に抑え、JITTERを減少します。

  • 「Low」「High」の2段階Gain設定を提供しており、ボタンで自由に切り替え可能です。独立のボリュームボタンによる日常的な使用には便利です。

  • バスパワー駆動ながらPCM384kHz/32bit,DSD256までレゾリューションに対応し、音源をより忠実に高音質で再現することが可能です。

  • 3.5+4.4デュアルコネクタ揃え;高出力駆動;音質の再進化

  • DT03はケーブル交換へ対応したType-Cポートを採用し、幅広いデバイスとの接続が可能;ドライバーなしに様々なOSをサポート。

  • 高精度アルミ合金製筐体

  • LEDインジケーター搭載

  • 高品質「USB Type-C to Type-Cケーブル」に長さ「12.5cm」、「80cm」各1本を付属

  • レザーケースで製品保護。

  • SN比

  • 118dB(3.5mm) / 119dB(4.4mm)

  • 出力

  • 78mW(3.5mm) / 195mW(4.4mm)

  • THD/全高調波歪率

  • <0.0006%(32Ω)

さて、この中から重要なの最後のS/N比、出力、THDの部分です。
S/N比
意味のある信号とノイズの差、これが大きいほどノイズが少なく、信号がより大きくでる。

出力
普通のイヤホンの場合音量に相当します。
これが大きいと鳴らしにくい、といわれるヘッドホンなども鳴らせます。

THD 全高調歪率(ぜんこうちょうひずみりつ)
これは難しいので興味のある方は、ウィキペディアを見るといいと思います。簡単な説明は難しいんですが、この数字が小さければ小さいほど、音が歪(ひず)まないということを示しています。

Letshuoer DT03 音質と機能の評価

TRN Azure Dragoで4.4mmで聴いたところでは「ダイナミックレンジが広い」音って感じがしました。

音の些細な部分と強くでてる部分の差がすごくある音という感じです。
硬い音の味つけ感、エッジのたちかたは自然です。
パワーは結構取れる印象でハイゲインだとよりダイナミクスの差を感じます

ほかの製品との比較してみた感じ

自分が持っているこのクラスのドングルDAC製品は

  • Shanling x Earfun UA100

  • Tempotec Sonata BHD Pro

  • そして今回の
    Letshuoer DT03
    が加わりました。

それぞれの比較も書いてみます。

  • Shanling x Earfun UA100

    • 元気でパリっとした音。パワーのある音。芯が通った音

  • Tempotec Sonata BHD Pro

    • 繊細さがありなめらかで、シルキー

    • シャランとした音

    • 高級感を感じる音の感じ

    • より静かなところで静かな音と感じやすい

  • Letshuoer DT03

    • なめらかな音

    • それらとは違うもっと自然というか、一般的なイヤホン端子の音に近いが、レベルアップしている感のある自然なパワーアップしている

    • 静かなところとうるさい所の差を感じやすい

    • 強弱のメリハリが普通のスマホのイヤホン端子よりある

    • より静かさのある音が、静かな音だと感じやすい

  • (番外編 持ってないけど聴いたときに強く印象に残ったもの)MuseHIFI M3 II

    • 味付けは少ないのかもしれないが、固めの音

    • 冷たい感じの音

    • パリっとした音

    • シャキシャキしている音

機能面では

  • Shanling x Earfun UA100

    • つなぐAndroidの端末によってはノイズが爆音で再生されたりするなど不安定なところ

    • ボリュームは独立して搭載してない、OS上でソフト制御とEddict Playerでのハードウェアのボリューム。

    • Eddict Playerを使うと、ハードウェアボリュームの調節とデジタルフィルター、ハイゲインローゲイン、などを切り替えられる機能が隠し機能としてある

    • USB1.0での接続モードがある

    • コスパでは勝利

  • Tempotec Sonata BHD Pro

    • 独立したボリュームを搭載していて、音量調整がある

    • それ以外には特筆すべき点はないが、音はいいし、安定してる

    • コスパは悪くない

  • Letshuoer DT03

    • ボリュームは独立して搭載してない、OS上でソフト制御

    • ゲイン切り替えが物理的なスイッチがあって操作しやすい

    • コスパという点では及ばないが、自然さが好きな人がいると思うし操作しやすい点。

という点です。
ゲインも音量に関係してますが、鳴らしにくい製品はハイゲインにする、が基本です。ハイゲインだと製品のクセがとらえられやすいことも多いです。

Letshuoer DT03のお買い求め

Aliexpressでは1万円程度で購入できそうです。


価格コムのページにも製品情報がありました。


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