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NF Audio RA15は締まりありつつ温かみと重低音が光る全金属1DD #PR


NF Audio とは?

今回は伊藤屋国際さんからの提供レビューです。
提供であっても音質に対する評価に忖度はありませんので言明しておきます。

NF AUDIO(エヌエフオーディオ)は2014年に中国でカスタムIEMの先駆者となるべく設立されたイヤホンブランドです。
2015年にNF3/NF3 bassをリリースし中国内でその地位を確立、2016年には独自の超高周波複合バランスド・アーマチュアユニットをリリースしました。
そして2017年に最初のユニバーサルIEM「NF3u」をリリースし日本市場へ参入しました。
カスタムイヤホンの分野で蓄積してきた経験が凝縮された製品を是非お試しください。

https://www.itohya.jp/pages/nf-audio

NF Audioの製品にはRG05、RA05、NA3 ESSENTIALS、RA10、NE4 Evolution、NA2+、NM2+、NA2、NM2、NA1、があります。

音楽制作にもかかわるエンジニアにより意欲的な製品開発が行われている模様です。

NF Audio RA15 音質傾向・評価

NF Audio RA15のDDドライバは、上位機種NA2+にも搭載されているMC2L-10Mを採用しており、高剛性なものとは異なる、軽量かつ中剛性で優れた弾性という特性をもつ5μ高分子複合ダイヤフラムによる低い歪みとより優れたパフォーマンス、を実現しているとのことです。このドライバは結構小音量でも細かい音が出てくる感じもしました。

初期イヤーピース 型番 MS-42(別売あり)は非常に良質なイヤーピースが付属しています。サイズもXS、S、M、Lが揃っており、どなたでも快適に使用できると思います。

付属品はポーチ、ケーブル、イヤーピース、交換可能なフィルター(ステンレスと真鍮)のみです。外に持ち運ぶ際には、別途ハードケースを用意することをお勧めします。

装着感については、金属の重さは感じますが、小型で薄型のため耳への収まりが良く、重たい筐体が苦手な方でも一度は試してみる価値があるのでは、と感じました。

イヤホンのケーブルの交換端子はQDCです。

音質に関しては、標準ステンレス軸では締まりがあり、柔らかみのある低音が心地よく、音楽のアタック、豊かなベース成分をしっかりと感じられます。

付属のケーブルは細くて頼りない感じもしますが、音質は悪くありません。締まりやキレがわかりやすく、単音の一音一音がハッキリわかりやすいケーブルです。

NICEHCK SnowWings QDC版にリケーブルした後は、低音の締まりの中に柔らかさが感じられ、金属の重さが制震された音に(より)感じられます。小型で薄型な金属筐体でありながら豊かな低音が鳴り、どこか音に温かみがあります。

制震されているというのがどう言うことなのかというと、金属筐体ならもっと派手に筐体の材質を活かして鳴らすイヤホンもありますが、RA15は金属筐体だけどなるべく響かないように作ってある感がする、という意味です。

音量の取れるアンプで音量を上げても耳障りになりにくく「ズバァァァン!」といった地響きや唸る音、弾けるような音の表現が非常に迫力があります。

TRI 角笛イヤーピースに変更しても印象は大きく変わらず、少し音の広がり感に変化がある程度です。

寒色暖色で言えば、低音は暖色系の傾向があり、他の音域は暖色ニュートラルと言える音色です。

ノズルを真鍮(金色)に変更すると、さらに響きが増し、特に高音域が少し減衰し、温かみのある音に変化します。この真鍮ノズルの方が好みという方も多いでしょう。真鍮のノズルは使った後によく手入れするなど錆びに対する扱いを慎重にしたほうがよさそうにも感じます。

ステンレスの方が真鍮に比べると高音域が明瞭でハッキリしていますが、ステンレスのステムの方が耳道の共振も強めに出るようです。
寒暖でいうとステンレスステムはより(特に高音域が)寒色で、真鍮ステムはより暖色です。
個人的にはステンレスノズルの状態でしばらく聴いてみたいです。ステンレスノズルは高音域でより細かい音が出てくる感じがあります。

RA15は音量もある程度以上からは上がりにくい印象があります。良いDACを使用すると効果がありそうです。(私はSonataBHDProで聴きました)

中音域は凹みすぎず、きちんとくっきりでていますし、高音域も金属系の音も良く伸びて十分に出てきます。

全体的に、ドンシャリというか、かなりの重低音イヤホンであり、リケーブルなどで追い詰めたTINHIFI T2 Plusにも似た印象を受けました。
T2 PlusとはF特性は大きく異なると思いますが、低音の量感や響き方などで印象には共通した感覚もあると思います。

低音域から中音域までは暗めで、ステンレスフィルターの場合は高音域は明るめです。
真鍮フィルターにするとステンレスフィルターとは違い、低音から高音まで一貫した温度感、色感になり、高音域もやや少なくなり、明暗感は暗くなります。

イヤホンの音色の一貫性として、よくまとまっているのは真鍮フィルターで、より聴き味が楽しいのはステンレスフィルターの方だと感じました。

空間表現は適切で、広すぎず、狭くはありません。

金属筐体でありながら薄く、持ちやすく、耳へ押さえやすいデザインです。金属だからといって響きがボワボワするわけでもなく、ビビりがなく、弾ける音は抑え込まれ気味で、良く制震されている感じがします。非常に好きなイヤホンです。

よく制震されており、余計な響きや余韻はないのだけど、厚みのある音が出ている点と、金属筐体にもかかわらず暖色な点。
とくにステンレスフィルターでは、高音域が寒色気味で、高音域と低音域に温度差があり、特に低音域はやや暖色に感じるところが最大の特徴でしょう。
真鍮フィルターにおいては本機の特徴である寒暖差のある表現は落ち着きますが、よりしっとりとした表現がお好みの方は真鍮フィルターの方が好きでしょう。よりダイナミックな表現がお好みの方はステンレスフィルターが好きだと思います。

音の分離感、分解能が強烈に高いイヤホンではないのですが、音色の重たさ、低音の締まりなどが特に個性的で、音のコントラストが高く、聴き心地はかなり良いと思います。

最近自腹でSivgaのQueも購入したのですが、木製FPによる響きのナチュラルさや、バランス感覚はQueが一歩分がある気もしますが、RA15はより重々しくてズシンとした低音があり、全く性格の違うイヤホンですね。

本来レビュアーが他人のレビューを推薦するのはどうかと思うのですが、ふぐみかんさんのレビューがRA15の印象においては同様の見解を持っており、参考になりましたので他の方の参考になるレビューとして推薦します。

こんな方におすすめしたいです。

  • 低音の強いイヤホンが好き

  • 金属筐体の締まりやキレが好き

  • 低音でもアタックが好き

  • ドラムスが聞き取りやすいイヤホンが欲しい

  • サブベースだけではなくベースが重要

  • 高音域も犠牲にしたくはない

  • 制震されている音が良い音だと思う

  • 金属筐体なのに暖色系の傾向のイヤホンが欲しい

    • 特に真鍮フィルタの方が全体を通じて暖色なので、金属暖色なら真鍮フィルター

    • ステンレスフィルターなら暖色なのに高音域が伸びていて、よりハキハキとした表現があるのが好きという人

RA15は聞き心地が良く、人気が出る機種だと思います!

2024/08/21追記
長らく聴いてみると、真鍮(warm)のサウンドチューブの方が、このイヤホンの本来のチューニングであるのかも、と感じるところがでてきた。
また、高音域の刺激感(恐らく耳道の共振ポイントと重なるところ)も真鍮の方が少し少なめなため、長く使う上では真鍮チューブの方がいいのかもしれないと思うにいたりました。

NF Audio RA15 開封体験

付属物の集合写真

NF Audio RA15 お買い求め

NF Audio RA15は 国内では 13,800 円で販売されています。

Amazon.co.jp

伊藤屋国際さんの公式通販

NF AUDIO エヌエフオーディオ RA15 / e☆イヤホン


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