「ドラゴン・タトゥーの女」の話

今日はイオンに行ってカルディで珍しくたくさん買い物をした。いつもは値段をみて結局買わずに店を出てしまうけど、今日は買い物でストレス発散をしたかったので酸辣湯のスープの素、クスクス、コケモモのジャム、梅昆布茶、瓶入りのアンチョビを買った。2000円いかないくらい。クスクスは以前読んだフランス料理のレシピ本に載っており、ずっとサラダにして食べてみたかったので買った。コケモモのジャムはスウェーデンの小説によく出てくるので購入した。

「スウェーデンの小説」というのはスティーグ・ラーソン著・「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」のことだ。私はこの小説も映画もかなり好きで、小説のほうは数回読み返しているし、デヴィット・フィンチャーが監督を務めたハリウッド版の映画も何回も見返している。大まかなあらすじとしては、ある記者が実業家の不正を暴く記事を発表したが証拠不十分で名誉棄損で訴えられ失意に沈んでいるところ、別な実業家から、親戚の女の子が約40年前に失踪した事件の真相を調べてほしいと依頼される話だ。めちゃくちゃ面白いのでおすすめです。私がこの小説を読んでいてどこに惹かれるかというと、魅力的な登場人物やミステリーの展開ももちろんだが、登場人物たちの日常生活の描写だ。特に料理。登場人物たちはことあるごとにコーヒーを飲み、腹が減ったらレバーペーストを塗ったパンや、サンドイッチをつくって食べる。客をもてなすときは「野うさぎのローストにスグリのジュレとジャガイモを添え」たものや「ヘラジカのロースト」、「コケモモを添えたベーコン入りのパンケーキ」を出す。小さいころから海外の児童書の食事シーンを読んでは「これはどんな味なんだろう」と想像を働かせてきた私には本当に魅力的だ。調べてみると、スウェーデンのひとはかなりがぶがぶコーヒーを飲むらしいし、ミートボールや焼いて作るロールキャベツなどの肉料理にコケモモのジャムを添えるらしい。たぶん実際にスウェーデン料理を食べてみたら意外と普通だったり、あまり口に合わなかったりするのかもしれないが、「レバーペースト」とか「コケモモ」とか、日本ではあまりなじみがない食べ物や、味と味との組み合わせにものすごく期待してしまうのだ。今日カルディでコケモモのジャムを買ったのは完全にこれが理由である。私も上にディルウィードを散らしたミートボールにコケモモのジャムを添えて食べたい!と思ったのだ。コケモモのジャムは味見したかったがまだ我慢している。たぶん普通のベリー系の味なんだろうけど、私がミートボールを作るその日まで、味のハードルを上げ続けることにしたい。

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