善意が悪い結果をもたらしたら?共産主義に置き換えて考えるとどうなる?

 先日、このようなツイートを見つけました。

 これは本当にその通りだと思います。私の得意分野に置き換えて話をしてみようと思います。

 共産主義という思想も、貧困による格差を無くしたい、世界が平和になって欲しい、植民地による支配で虐げられる人が無くなって欲しい、どんな属性の人も平等で公平で、誰もが幸せに暮らせる世界になって欲しいという願いを掲げています。しかし、一方で、そうした世界を築くためには、暴力や独裁は致し方ないとしている側面があります。共産主義国では、「革命」の名の元に多くの人達が弾圧されました。

 多くの犠牲を払っても、共産主義国が理想郷になったとはいえませんでした。生産力が資本主義国と比べると劣るため、人民が皆平等に貧しくなったのです。豊かな生活をしていたのは、あろうことか共産党員でした。共産主義国で言う「平等」の意味も、限定的です。共産主義の考えから外れる物は、例外です。「帝国主義からの解放」という名目で、共産主義国から侵略を受けたチベットのような地域もあります。

 いくら「善意」であっても、その裏に危険性が隠されていれば意味がありません。良かれと思って行ったことが裏目に出れば本末転倒です。そうならないためにも、一見良さそうなことを主張している人や団体がいても鵜呑みにせず、様々な方面から情報を仕入れた上で判断することが大切だと思います。