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お弁当にまつわる思い出

今日は久々にTSUTAYA併設のスタバに行ってきた。スタバのドリンクを購入すれば、どれでも好きな本を好きなだけ読める環境。
最高!としか言いようがない。
節約したい私には、ありがたい、ありがたい場。

いつもは推しているアイドルが出ている雑誌を片っ端から読むところだけど、今日は1冊のエッセイ漫画をじっくりと読んだ。
それがこちら。

手に取ったときは実は、「わたなべぽん」さんと勘違いしていたのだけど(笑)
よくよく見ると「たかぎなおこ」さんの著書だった。数年前に「ひとり暮らしな日々。」に出会い、それからいくつかの著書を読んだ好きな作家さんの新作だった。

読みながら、お弁当にまつわる思い出が色々とよみがえってきた。

まだ自分が小学校低学年のころの記憶。通っていた学童でお昼の時間に食べたある日のお弁当のことが思い出された。
母が作って入れてくれたのは、鶏肉を焼いたおかずだった。たぶん薄い塩コショウ味で、お弁当に入れられた鶏肉は冷えて肉汁は煮こごりになっていた。
その煮こごりが隣のご飯にしみて何とも言えない状態になっていた。
その当時も今も、私はおかずの汁がご飯にしみているのが好きなタイプではない。
あの時美味しくないと思いながらも我慢して食べたな~ということがなぜか思い出された。

たかぎさんは本作の中でお母さんが作ってくれたお弁当が大好きだったと書かれている。
私はというと…言葉に詰まってしまうのが正直なところだ(笑)
この他にも仲の良い友達のお弁当がいつも美味しそうで羨ましかったこと、その子のお母さんが作る、たたいた梅干しが混ぜられて真ん中に細めの海苔が巻かれている俵型のおにぎりに憧れたな~なんてことが思い出された。

案外自分のなかにお弁当に対する思いが眠っているのかもしれない。

本作の感想は…
たかぎさんがまだまだ幼い娘さんのために試行錯誤しながら、細かく娘さんの要望に応える姿は自分の中にいる幼かったころの私がジェラシーを感じるほどの甲斐甲斐しさがあった。
又、大事な娘さんを思う親心と、そんなことはどこ吹く風の娘さんの幼い心との食い違いが切なくて愛おしい作品だった。

途中、峠の釜めしの中身で夫さんが嫌い、食べない物をたかぎさんが引き受けることについて触れられている場面があったが、私も高校大学時代は友人の嫌いな漬け物を引き受けていたからこの場面では思わず笑いが出た。
私は漬け物が好きだったので需要と供給が合致していたから何の問題もなかったけれど、当たり前のように漬け物だけを毎回ほいほいともらう自分の姿が、今思い返すとちょっと面白い光景だったかなと思う。

ほんの軽い気持ちで読み始めたけど結局最後まで読んでしまった。
ホットのキャラメルマキアートと一緒に、クスクスっと笑えて楽しめる一冊を読む時間、とても良かった。





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