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糸が仕合せを運ぶ


土曜日、糸という映画を観た.宣伝で何回もされていたし、なによりも主演の菅田将暉と小松菜奈という組み合わせで映画なら、絶対に良いものが観れると思って観に行った.


単なるよくある恋愛映画ではない

主演2人が有名だから、よくある若者の恋愛映画かなと思って観に行ったが、良い意味で期待を裏切られた.これはよくある恋愛映画ではない.繋がりをテーマにした、壮大なさまざまな愛がテーマなのだ.


運命の糸は必ず存在する

作中に、運命って必ず存在すると思う、って言う会話が登場する.運命の糸は必ずしも強く切れないものではない.時には糸はほどけてすれ違いを起こしてしまったり、時には無情にも糸は切れてしまう.運命の糸って、必ずしも切れない強い糸ではない.

しかし、その運命の糸は、縦糸と横糸が切れながらもほつれながらも、縦と横で必ず編まれる.そうやって、何のための糸か分からなくても、必ず織られた布は誰かを温めることができるかとしれない.そういう話なのだ.

なぜ自分は生きていくのか迷った時のささくれ、夢を追いかけて走って、転んだ後のささくれ….ささくれができた時はとても痛いが、ささくれは必ず治る時に強くなる.織りなす糸もそうだ.切れながらもほどけながらも、糸では編まれた布は強くなり、やがて少々の力では破けなくなる.

主人公2人の出会いと別れ、そして再会の縁.主人公2人がそれぞれ出会うパートナーとの出会いと別れ.また、主人公たちが出会う仕事上のパートナーとの出会いと別れ.主人公の友達の夫婦の出会いと別れ….たくさんの愛に囲まれていた.

別れてしまったら、愛は終わりなのだろうか.いなくなってしまったら、他の人と付き合ったら、愛は終わりなのだろうか.私は違うと思う.そこに愛は必ず存在した.別れてもいなくなっても、その人を思い出す事は愛だと思う.

もしも結ばれなかったとしても、それも運命.結ばれたほうがいいかもしれないけど、人生なんてこの先何が起こるかわからない.それでも私は、今まで出会った人たちに感謝したい.ありがとうと.いつか運命の糸が仕合せを運び、結ばれた時、私はすべての辛いことや悲しいこと、忘れたかったこと、それを全て消化できるだろうか.

わからない、でも今は優しい気持ちで包みたい.辛いささくれだらけの自分は辛い思いをした分、誰かに優しくなれるから、今日は思い切り泣きたい.この夜だけは、あなたを思って泣き、悲しみ、そして楽しかった思いだけを胸に眠りたい.夜が明ければ、もうあなたのことは忘れてしまうかもしれないし、ここまでは思わなくなると思うけど、感謝だけを胸に、私は生きる.今まで本当にありがとう.


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