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既婚男性が不覚にも風俗嬢にガチ恋して落ち着きを取り戻すまで(5)

前回からの続きです。

新しいお店に移転後、初めてのお客になる

Rさんに特別な人として見てほしいが故に、初日に、最初のお客として、すぐに電話予約をしました。

私が初めて利用するお店のため、新人嬢は案内できないと言われましたが、前のお店の常連で既に来店することを伝えていると嘘を言って、予約を入れてもらいました。

初日に来店してサプライズをしたかったのですが、トラブルを避けるため、Rさんにも来ることをLINEで伝えておきました。喜んでくれてました。


平日の午後14時。仕事を午後休暇して、駆けつけました。

花束のブーケと、メッセージカードを準備して、行きました。

誰かのために、自ら花束を買うのは人生初めてでした。


お店につき、待合室に案内され、待っている時に、私の携帯に滅多に来ないLINEの連絡が頻発していることがわかりました。妻からのようです。

なぜ、このタイミングで。。。(いま、振り返ると、ただの偶然かもしれませんが、あまりにもタイミングが良すぎるので、これは、Rさんに心惹かれる私に対する家族からの警告だったのかもしれないとも勝手に解釈してます)

ただ、一度LINEを見てしまうと、既読になり、反応せざるを得ません。。

ここでも、私はRさんを優先しました。

Rさんとの逢瀬が終わってからLINEを見よう。
(結局、後で見たLINEの内容は、そこまで緊急の内容ではありませんでした)


このお店では、事前に嬢に対してどのようなプレイを希望するかアンケートを記入する形になってました。

そのアンケートを見て、暗い気持ちになりました。

ディープキスや、69やら、過激なプレイも含め希望を書けます。

Rさんは、やはり、商品なのか。。これからも色々な男を相手にするのか。。


店員に呼ばれ、部屋に案内されました。

前のお店より、綺麗な部屋、シャワー室。店員さんも女性を大切にしていそう。
「Rさん、良かったね」と心から思いました。

シャワーを浴び、カーテンを開けると、Rさんは笑ってました。
「来てくれてありがとうー」って感じ。

Rさんは開口一番に「このお店、あれがないんだよねー」
私「ん。あれって?」
Rさん「あれ、あれ」
目線などから、それはコンドームであることがわかり、
私「うん。大丈夫だよ。今日は挿れないから」
と言いました。
本番はできないかぁと、少し残念な気持ちになりつつも、最初のお客になることが目的だったので良しとし、気持ちは切り替えました。


プレイの前に、今回のドタバタな移転をネタに雑談。
前のお店に対する愚痴や、今日私が来た理由などを話し合いました。

そんな中で、こんな会話がありました。
わたし「Rさんのこと、友達だと思っているんだよね」
Rさん「え、おかしくない? 友達ならHしないでしょ。今日しないの?」
確かに、そうだな。。と思い、
わたし「そうか。。友達はHしないか。。でも、Hなことはするつもりで来た」
Rさん「じゃ、友達というのはおかしいよ。」
わたし「じゃ、どんな関係なんだろ。。俺は、ただの常連客と見られるのだけは嫌だ」
少しへこんだ私を気遣ってか、
Rさん「どんな関係って言えばいいんだろうね。いい言い方ないか考えとくわ」
私は、友達にはもうなれないことを悲しく感じてました。

プレイについては、
今日は、いつもと違い、ゴムがないので、勢い余って、本番をするのは流石にできません。
素股ができないかを聞きましたが、それもゴムがないことで断られ、手コキで最後までいきました。
(私は手コキではかなりいきにくいので、結構頑張ってもらいました。私も最後までちゃんといくか心配なので、出そう。出そう。としてました)

最後までいった後、いつもより、虚しい気持ちになりました。

今までは、一緒に気持ち良くなって最後までいっていた。
まるで、恋人みたいに。

今日は、手コキでいかされた。
まるで、お店のサービスみたいに。


虚しい気持ちを隠しならが、最後にブーケとメッセージカードのプレゼントを渡しました。

「普通の会社だったら、辞めるときや新しい職場に転職するときには、花束なんかを渡して、祝うものなんだよ。」
そんな事を、私はRさんにしてあげたかったんです。

ブーケを出した時、純粋に喜んでくれてました。
女性って、本当に花をあげると喜んでくれるんだな。と思いました。
メッセージカードも喜んでくれました。
これからの職場での活躍を応援していること。何かあったら力になりたいこと。体には今後も気をつけて欲しいこと。などを書きました。
「字、綺麗だよね」と言われ、嬉しい気持ちになりました。

帰るときに、次の予定を聞かれ、「ワクチンを打ってからだから来月かなぁ」と言いました。本当は、またすぐ会いたい。でも、抑制したい気持ちがあり、次回は、すぐには会いにいけないことを伝えました。

Rさんは残念がりながらも、「待ってるからね。」と言って、笑顔で別れました。

葛藤、そして、決心

お店を後にしながら、少しずつ冷静になっていく自分。

Rさんは、私を友達としては見てくれない。
Rさんと、友達にはなれない。

ゴールが見えない関係。
ずっと会い続けると自分が苦しくなる関係。
お金を介して会う関係。

答えが出ない悩みをぐるぐる思考する。

辛かったです。


次の日、この辛さを決定付けたことがありました。

それは、初日の私以外の客の感想がお店のサイトに記載されていたことです。

そこには、
Rさんを風俗嬢として絶賛する声。
これからもリピートします。という声。

これらの感想を見て、
頭がクラッとしました。

Rさんが完全に商品として見られている。
私以外の男が、Rさんの魅力に気づいてしまった。
Rさんは、これからも、男に触られ続ける。
Rさんは、私一人のものではない。

その日は、とにかく、落ち込みました。

自分でも馬鹿みたいだなと思ってました。

仕事を応援しているとメッセージカードに書いておきながら、Rさんの仕事がうまく行くと苦しくなるって矛盾しているな。

本当は、Rさんには風俗嬢をやめてほしいんだな。

応援したくないんだな。

不人気になって欲しいんだな。

自分だけが、Rさんの魅力をわかっていたいんだな。

他の人に、魅力をわかってほしくないんだな。

他の人にリピートしてほしくないんだな。


なんで、風俗嬢を好きになってしまったんだろう

なんで、結婚しているのに他に好きな人ができてしまったのだろう

なんで、私を大切にしてくれる妻、子供たちがいるのに、自分は裏切ろうとしているのだろう

なんで、すでに大事なものがあり満たされているのに、破滅の道を進もうとするのだろう


このような問いかけをずっとずっと自分自身にしてました。
一つの答えに辿り着きました。実は最初からわかっていた答えのような気がしていました。

自分はRさんに舞い上がっている

舞い上がっているので、正常な思考ができていない

この想いはずっとは続かない

もし付き合えたとしてもいつかは冷める

それがわかっていながら、今の大切な家族を裏切ることはできない

今の家族を大切にすることの方が、大事


私は決心しました。

このままでは、精神が崩壊してしまう。

苦しむのはもう嫌だ。
精神を安定させる方法を調べて、愚直にやってみよう。


次回は、どう立ち直っていったか説明します。


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