地域というチーム
都市部から地域へ移住し、これまでやってきたスタイル、流儀をそのまま行うことは、地域にとって有益となる余程の特殊性、突き抜けたものがない限りチームに調和しない。斬新、良いこと、役に立つ程度のことでは一時的に賛同されても、続かない。
コミュニティビジネスのイメージも、マーケットとして捉えるか、コミュニティに必要とされ、寄り添うこととして捉えるかではデザインは大きく違う。
しかし、あまり地域を意識しすぎても個性が発揮できないこともある。チーム、コミュニティの空気を感じ取り、スタンスを確認しながら独自のスタイルをやり抜くことも大切である。
年齢に関係なくチームでは全ての人が先輩である。優しくアドバイスしてくれる人もいれば、何かにつけ指摘してくる人もいる。
地域というチームに自分のスタイルを調和させるには、まずは持続可能なモデルを作ること。チーム・コミュニティと仲良くすればなんとかなるようなことはない。
仮にも教えてあげようなどと思っていては、とんだ勘違いである。情報、知識の上では地域差はなくなりつつある。動向の捉え方、スピード感、組み合わせにおいては差はあるが。
次に一年を通してのチームのリズムを認識することが重要である。広報物の配布や回覧に協力することだけでも互いの確認につながる。
リズムが掴めぬまま、うかつに運営側に入ると自分を見失ってしまう。情報を知る、参加してみることを繰り返してからでも問題ない。
移住したからといって、今まで向き合わなかったコミュニティに無理して入ってコントロールがきかなくなっては意味がない。
ローマに限らず、地域は1日にして成らず。呼吸合わせをしながら、ゆっくり着地することである。
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